サンセットライダーズ

みんな大好き「死にたくなければ走れ!」


Switchの『サンセットライダーズ』をプレイしました。
ハムスターより配信のアーケードアーカイブスの一本。
元はコナミが1991年にリリースしたアーケードゲーム


アーケードアーカイブス | 株式会社ハムスター
http://www.hamster.co.jp/arcadearchives/switch/SunsetRiders.htm


アーケードアーカイブス サンセットライダーズ ダウンロード版
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000028651.html


「プレイしました」と簡単に書きましたが、
ここ一ヶ月ゲームはほぼこれしかやってないくらいでして、非常に面白いです。
「昔のコナミは凄かった」ってそりゃみんな言うわという納得が得られるというか、
そのくらいよくできたゲームでした。素晴らしい。



19世紀アメリカ。
ティーブ、ビリー、ボブ、コルマーノの4人のガンマンは、
賞金のかけられた無法者どもを退治する賞金稼ぎとして、
夕日に染まる西部の荒野を駆ける。
巨悪リチャード・ローズを倒し、多額の賞金をつかみ取れ!

というようなストーリー設定。


ゲーム内容は、8方向に撃ちまくれる魂斗羅系のシステムで、
エスタン魂斗羅とでも言うべき内容。
上下段の足場移動や扉に入ってアイテムを取る要素は
ちょっとローリングサンダー系っぽさもあるかな。
レバー斜め下+ジャンプボタンで出るスライディングもあり。

他にも場面によっては敵の投げた爆弾を拾って投げ返したり、
吊るされたタルを撃って落として敵を下敷きにしたりなど、
特殊な方法で敵を倒せたりもします。


魂斗羅のような多彩な武器はないものの、
基本武器の銃はキャラ選択により拳銃と散弾銃の2種類から選べます。
ティーブとビリーが連射力の高い拳銃、
ボブとコルマーノが高威力かつ広い当たり判定を持った散弾銃。

さらに扉や道中に落ちてる袋から出る2種のアイテムでパワーアップ。
金バッジを取ると自動連射になり、銀バッジを取ると攻撃範囲が広がります。


残機制でライフの概念がなく敵弾に当たると一発死ですが、
基本的に敵本体には触れても平気(一部のボスなど例外あり)なので、
5面くらいまでは立ち回りはそこまでシビアではなく、
スライディングや足場の昇り降りを駆使して
ダイナミックに動き回れる場面が多い印象です。

全8ステージ。
やってないですが4人までの複数人同時プレイも可能な様子。



以下感想ですが、まず演出が良い。

人を銃でガンガン撃ちまくるゲームですが、コミカルな演出が多く、
「死にたくなければ走れ!」や「やばいぜ!」のお気楽感が笑えます。

それでいて締めるところは締める。ボス戦開始や撃破時の演出がカッコよく、
ボス戦の曲もステージごとに違う曲が用意されていて雰囲気を盛り上げてくれます。

他には、地面に落ちてる農具を踏んだ時の演出とか芸コマもいいところ。
4面クリア時の踊りもすごい。
5面ボス戦をあるキャラでクリアすると……?

西部劇要素の馬に乗って進む強制スクロール面や
蒸気機関車面の良さはいわずもがな。
作り込まれた演出の数々は見応え遊び応えがあります。



このゲームは [スコア=稼いだお金] であり、
ゲーム中のスコア表示の先頭にはドルマークが燦然と輝きます。

ステージ最初に表示されるお尋ね者の張り紙で提示された賞金が、
クリア時にボーナススコアとして入る。
ステージが進むにつれボスも凶悪になり、獲得賞金(=スコア)も吊り上がっていく。

賞金稼ぎとスコア稼ぎでプレイヤーがキャラクターとシンクロする実に巧妙な作り!
……をどこまで制作者が意識してたのかは分かりませんが、
ボスを撃つ操作の手にも自然と力が入るってもんですよ。
これが最近流行りの「ナラティブ」というやつではないでしょうか(?)


そして実際ボスが強い。このゲームはボスが強いです。
硬めのボスが多いのに対してこちらは一発死なのと、
パターン化の困難さが主な要因かな。

ステージ道中もですが、一見大味ながら、
「適当にやってもそこそこの確率で突破できるけど安定はしない」
みたいなところが多く、それに対してエクステンドが有限なので、
一つ一つの場面で真面目に攻略法を詰めていかないと
ノーコンティニューやノーミスクリアは望めない作り。


敵弾の速度は遅めですが、キャラが大きいので回避が難しいことも多く、
攻略を詰めると、無敵時間のある上下段移動アクションや
高速移動できるスライディングを的確に使っていく必要があります。


演出の良さや撃ちまくって敵を蹴散らす爽快さだけでなく
レトロACゲーの硬派な側面もしっかり持っており、
カジュアルに遊んでも楽しく、深くやり込んでも熱い、
総じて完成度の高いゲームだと感じました。



というわけで、拳銃キャラと散弾銃キャラの両方でノーミス1周は達成。

前半は当時のAC作品としては控えめな難易度だと感じたので、
2Dアクションをパターン作って攻略するというプレイスタイルが
身についている人なら、1周目はクリアできるんじゃないかなと思います。
まあ1周目でも後半は結構難しいですが、アケアカは中断セーブで練習もできるし、
スコアとアイテムで1UPの機会が3回あるので、そこまでではないはず。


一方、日本版の2周目は敵の攻撃が速く&早くなっていて
ボスも強化されており、玄人向けといった感じの難易度で、
私も終盤までは行けたんですがワンコイン2周は未達成。
2周目6面ボスの投げナイフが5本になってるのがさすがにシビアすぎる……(笑)
なので、無理せずこの辺にしておきたいと思います。

Wikipediaなどを見ると2周エンドと書いてありますが、
2周で強制終了というだけでエンディングは1周目と同じらしい?

またアケアカには北米版も収録されており、そちらは2周目でも難易度が上がらず
3周目以降も無限ループする構成のようです(その代わり残機が一切増えない)。


大変面白いゲームでした。
コナミのアーケード2Dアクションの到達点!
とか思わず言ってしまいそうになりますが、
本作の実質的な後継作と言われている『ミスティックウォリアーズ』の方を
未プレイなので、そっちをプレイするまでその言葉はしまっておきます。

コナミさんハムスターさんミスティックウォリアーズも移植お願いします!


以下、ちょっとだけ攻略メモ。


本作では、道中においてわらわらとたくさん出てくるザコは
無限湧きではないので、特に後半は急いで進まずに、
敵を全て倒して安全を確保しながら慎重に進む方が安定する場所が多いです。

終盤では背景の同じ場所から同じ敵が何体も出てくることがありますが、
慌てず、出てくるたびに潰していれば5体くらいで打ち止めになります。

永パ防止キャラの鳥が出てくるまでの時間にはかなり余裕がありますので、
HURRY UP!!とか表示されても慌てないで大丈夫です。

ザコが湧いてくるボス戦でも、まずはザコを処理することを優先しましょう。
そのうち出てこなくなってボスと1対1になるので、
それからボスを撃つのに集中すべし。


本作はスライディングすると画面のスクロールが追いつかずに
自キャラが画面進行方向に寄るので、これが利用できる場面もあります。



↑6面の冒頭は、岩陰から矢を撃ってくる敵が厄介なので、
スライディングで前に出て敵が出ると同時に倒すパターンを作りました。
慎重に進んだ方がいいと上に書きましたが、
ここだけは慎重に進むよりこっちの方が最終的に安定するように思いました。


また、本作にはアイテムを取ると少しの間だけ無敵になる仕様があります。
アイテムの種類は問いません。



3面が特に固定配置のアイテムが多く、
「取ったら急いで進んで無敵が切れないうちに次のアイテムを取る」
というプレイが有効。活用しましょう。


そんなところでしょうか。
以上、サンセットライダーズについてでした。