ここ最近は『Darkwing Duck』をプレイしていました。
『The Disney Afternoon Collection』収録作品で、
元は92年にNES(海外版ファミコン)向けにリリースされた日本未発売作品。
私がプレイしたのはSwitch版です。
80~90年代のディズニーアニメを原作としたゲーム6作品をまとめたコレクションが
2017年に海外で発売され、それに新たに2作品の新規移植作品を加えて
今年になってから日本でもリリースされたものが、SwitchとSwitch2向けの
『The Disney Afternoon Collection』、ということらしいです(Wikipedia調べ)。
Switch版
https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000107129
Switch2版
https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000107124
Switch版とSwitch2版が別に出ていますが、特に収録作品等に違いはないようです。
収録作品のうち、『TaleSpin』と『Darkwing Duck』は当時日本未発売で、
今回が初の日本での正式リリースとなっており、特にDarkwing Duckの方は
私も以前から興味があったので、こうして購入しプレイしてみた次第です。
他の6作品は当時日本版もリリースされていましたが、
今回のコレクションには海外版のみの収録となっておりちょっと残念。
まあ出してくれるだけありがたいものと思いましょう。
ちなみにこれらの収録作品は全てカプコンが開発したゲームで、
2017年に海外で出た際はコレクション自体の発売もカプコンからだったようですが、
その後コレクションの開発担当だったDigital EclipseがAtariに買収された影響で、
Switch版がAtariから出ることになった……という風の噂をどこかで聞いたりしました。
元は海外限定だったコレクションを日本でも発売するという判断も
そこで成されたのだとしたら、Atari様には足を向けて寝られません。
出してくれるだけでもありがたい!(2回目)
ありがとうAtari。ありがとうDigital Eclipse。
上記の経緯のためか、収録作がカプコン製であることはSwitch版ストアページには
一切書いておらず、コレクション起動時にもカプコンロゴは出ないのですが、
クレジットやギャラリー収録の資料にはカプコンに関する言及があります。
ありがとうカプコン。ありがとうディズニー!
さて、前置きが長くなりましたが、感謝せずにおれない理由は他でもない、
このNES版『Darkwing Duck』がしっかり良作で面白いからです。
原作はよく知りませんが、主人公のダークウィングはアヒルのヒーロー。
暗色の衣装に身を包んで、カッコイイ乗り物で出動し、悪と戦い街を守る……
という、要はバットマン的な設定なのでしょうか。
本作では、ゲーム開始と同時に上司的なキャラが通信で
「犯罪組織F.O.W.L.の連中が街のあちこちで暴れているから止めてくれ」
という指令(要約)を伝えてきて出動するストーリーです。
ゲーム内容は、『ロックマン』に近い部分が多いです。
真横へのショットが基本攻撃手段というだけではなく、
ステージセレクトで攻略順を選べるシステム、ピコッという着地音、
ググっと画面がスクロールするエリア切り替わりの演出などなど、
プログラムレベルでロックマンとの共通性が感じられるような作り。
一方、アクションはロックマンとは異なり、ショットとジャンプの他に、
「しゃがみ」「ぶら下がり」「防御」があります。
特に「ぶら下がり」の存在が本作のキモ。
ジャンプだけで足場の下や空中のフックにつかまってぶら下がることができ、
ぶら下がり状態で攻撃やジャンプも可能。(左右移動は不可)
足場にぶら下がっている場合はジャンプで足場の上に乗れます。
逆に足場上で[ 下+ジャンプボタン ]で飛び降りてその下にぶら下がる。
ぶら下がり状態でさらに下を押すと、ジャンプせずに降りる。
本作はこのぶら下がりアクションを利用して進んでいく場面が多く、
ボス戦もこれを活かして戦う相手が多くなっており、
単なるロックマンのクローンではない、独自のプレイ感も感じられます。
地上で下入力の「しゃがみ」は小さい敵を撃つのに必要になる程度、
上入力で行う「防御」も一部の小さい敵弾を防げる程度ですが、
それでも役に立つ場面はいくらかあり、これも本作独自の味付けに貢献している印象。
武器周りのシステムはロックマンより幾分かシンプルで、
通常のショットの他に3種類の特殊武器があり、持ち歩けるのはそのうち一種類。
固定配置のアイテムで取得する形式で、武器変更ボタンで通常ショットと切り替え。
特殊武器使用で消費するエナジーは0~99の数字で表示されます。
特殊武器のひとつ、「アローガス」は壁に当てると足場になり、
攻撃の他に移動にも活用できる特徴的な性能。
他の2つは、床に落としてそこから左右に飛ぶ「ヘビーガス」と、
斜め上下2wayの「サンダーガス」。
武器が「ガス」なのは、ディズニーらしく殺傷力の低いガス銃という設定か
武器以外のアイテムはライフとエナジーの回復、スコアアイテム、それと1UP。
固定配置のものに加え、ザコ敵を倒した時にもランダムでドロップ。
ライフは4分割されたハートで表されていて、被ダメ4回でミスと考えると
シビアな気もしますが、その分アイテムのドロップ率は高めな印象で、
立て直しはしやすいと思います。1UPも固定配置を含めて結構多く手に入る。
決して簡単なゲームではないですが、当時のファミコン基準で考えるなら
厳しすぎるほどのこともなく、個人的にはいい塩梅に感じましたね。
ステージは、最初に選択できる3つのステージをクリアすると
新たなステージが3つ現れ、それらも全てクリアすると最終ステージが出現。
ロックマンより少ない全7ステージです。
あとは、固定画面で流れてくるアイテムを取るミニゲーム的なボーナスステージもあり、
各ステージで該当する場所を撃つと隠れた入り口が出現します。
一つのステージに2回もボーナス面が隠されているようですが、
取れるアイテムはステージ中のものと変わらずスコアとか回復なので、行く意味は薄め。
一通りプレイした感想。
面白いゲームであることは上の方に書いた通りなのですが、
一方で取っつきにくい部分も確実にあり、そこをどう受け止めるかで
人により評価が変わってきそうなゲームであるとも感じます。
まず、本作をプレイして誰もが最初に思うのが「ロックマンっぽい!」ですが、
多くの人がその次くらいに思うのが「なんかザコが硬いな?」ではないでしょうか。
特定のタイミングでしかこちらの攻撃が通らないザコが結構いるのですが、
そういうザコに4以上の耐久力があったりして、漫然とプレイしていると
ザコ一体にも時間がかかり、テンポが悪くてイマイチな感覚を抱きがちかもしれません。
しかしながら、しっかり腰を据えて攻略しようとすると、
ちゃんと2Dアクションとして練られた作りであることが見えてきます。
本作はどのザコも行動パターンに一癖あり、適当に撃っても攻撃が通らなかったり、
なんとなくで動いてると被ダメが重なったりと、雑なゴリ押しが通用しません。
しかしだからこそ、各ザコの対処法と配置を憶え、パターンを作り、
丁寧なプレイを意識することでスムーズな進行が可能になり、
はっきりと上達を実感できます。
ザコの硬さも、おそらくそういう作りにするための意図的なものなのでしょう。
本作にはジャンプやぶら下がりで乗り継いでいく移動足場系の仕掛けが多いですが、
それ以外に凝ったギミックはあまりなく、全体的にザコ戦中心のステージ構成で、
「一筋縄ではいかないザコをどう捌くか?」に重きが置かれていると感じました。
一体一体のザコと向き合い、正確な操作で効率よくダメージを与え、
ジャンプでスルーできる個体を憶え、タイミングを把握し……と、
じっくり緻密なレトロ2Dアクションの、渋い楽しみが存分に味わえるゲームです。
本作はボス戦もよくできており、特に上記のモグラは秀逸だと思いましたね。
ボスの個性的な挙動に、ぶら下がりアクションを活用して立ち回るのが楽しい。
他のボスも、強すぎないけど初見では苦戦させられる、
そして初見じゃなくても雑なプレイをするとたまに死にそうになるような
好バランスのボスが多くて楽しめます。
最終ボスの第一形態は少々意地悪すぎる気もしましたが、
それも突き詰めるとちゃんとパターン化で対策でき、
全体的にファミコン(NES)のゲームとしてはクオリティの高い、
カプコン謹製の良作2Dアクションと言っていい内容。堪能させていただきました。

というわけで、ノーミスクリアまで達成しました。
コレクション側で搭載されてるタイムアタックモードでの記録は24:24.63。
いいゲームだった。
以下、少し攻略メモ。
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