ポストアポカリプスおじさん

『ポストアポカリプスおじさん』をプレイしました。
Switchのダウンロードソフト。今年の1/25に発売。
定価480円ですが現在はセールで半額(9日まで)。


ポストアポカリプスおじさん ダウンロード版
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000074811.html


制作のAlignmentSharpさんは日本の開発者で、
少なくとも実態としては個人開発?なのかな。
↓Switchに大量のゲームをリリースされており、今数えたら現時点で24作!


https://store-jp.nintendo.com/search/?q=AlignmentSharp&srule=new-arrival


脱出ゲームがメインのようですが、他のジャンルも作られており、
以前から気になっていたので2Dアクションの本作を買ってみた次第。



ということで、『ポストアポカリプスおじさん』のゲーム内容は、
見ての通りのインディー感あふれる(?)2Dアクション。

増殖したおじさんたちが人々を脅かす、荒廃した西暦2XXX年の世界。
一人の少女が立ち上がった!

というストーリー設定がありますが、オープニングとエンディング以外では
特にテキストによる説明やデモなどはなく、ストーリー要素は希薄です。


システムの説明がゲーム内に一切なく、操作アサインの初期設定も変だったりして、
最初はいろいろと面食らいましたが、ゲームとしてはまあ普通の2Dアクション。

デフォで画面端まで飛ぶ弾を8方向に発射でき、押しっぱで連射できるなど、
基本部分は『魂斗羅』チックです。後述の回転ジャンプとか、
長野ステージが初代魂斗羅の滝ステージっぽかったりするあたりも、
おそらく偶然ではないでしょう。

一方、しゃがみがなく、ステージセレクトで8つのステージを選択できて、
ボスを倒すと特殊武器が手に入り、武器ゲージを消費して使用……
というあたりは完全に『ロックマン』してます。


ジャンプは高さが一定で、その代わり通常のジャンプと回転ジャンプの
2種類のジャンプを使い分けるシステム。回転ジャンプは高く跳びますが、
その代わり回転中の攻撃はランダムな方向に飛ぶので敵に当てるのが困難。
実質的に回転ジャンプ中は攻撃できないものと思った方がいい挙動。


また、ステージセレクト画面でBを押すと、
ステージ中に拾ったお金を使ってパワーアップできるショップを利用可能。
残機を買うか、ライフゲージ・武器ゲージの上限をアップできます。


ステージセレクト画面は日本地図になっており、
都道府県からチョイスされた8つのステージをクリアすると、
最後の「東京」ステージに挑めるようになる、全9面のボリューム。

残機とライフの併用制で、落ちると死ぬ穴や即死トラップも普通にあり、
やはりこの辺も魂斗羅ロックマンに倣ったレトロ系アクションの趣き。

一応、ステージセレクト画面で+ボタンを押すことでセーブもできます。
システムはそんなところかな。



感想。

最初に書いてしまうと、自キャラの挙動や当たり判定などの
基本的な部分があまり洗練されていないというか……
そのせいでランダム無限湧きの敵などの回避や撃墜が
非常に難しいシチュエーションが頻発するのがもったいないと感じました。


回転ジャンプ中は攻撃できないものと思えと先述しましたが、
通常ジャンプのジャンプ力が頼りないので、まともに攻撃できない回転ジャンプの方を
半ばメインで使わなければならないのも、慣れるのに時間がかかったところ。


また、基本武器はボタン押しっぱなしで自動連射ですが、
連射速度は遅く、手連射した方がマシ……と思いきや、
このゲームはこの自動連射の速度がシステム的な連射速度上限で、
手連射でもこれ以上のペースで弾を出すことはできないようです。

なので、押しっぱで連射しながら進んでるときに、
別方向から来た敵をとっさに撃とうと思って
ボタン押し直しても弾が出ないことがけっこうあります。
弾速も速いとは言えず、動く敵を狙い撃つのが難しい。


グラフィックよりも当たり判定の方が大きいように思えるオブジェクトも多く、
特に広島のしゃもじトラップなどは詐欺判定っぷりが顕著。
敵やトラップをある程度余裕を持って避けることをいやでも意識させられます。


アクション部分以外でも、ゲーム中にタイトル画面に戻る手段がない?ようで、
最初からやり直したり以前のセーブデータをロードするには
いったんソフト自体を終了させて再起動するしかなかったりするのが不便。


……と、いろいろ不満点はあるのですが、クソゲーなのかというとそんなことはなく。
一般ゲーマー(?)にオススメするのは厳しいですが、
個人的にはけっこう楽しませていただきました。


まず、ステージ構成がどのステージもきちんと差別化されていて、
毎ステージちゃんと新しいものを見せてくれるのに好感が持てました。


敵は全部おじさんですが、おじさんにも種類があり、
場面に合わせて配置も考えられているように思えましたね。

ザコ敵の出方が、魔界村のような往年のアーケードアクションに似た
無限湧き主体の場面が多くて、そういうのが好きな自分はニッコリですよ(笑)


長野ステージだけはちょっと手抜き感があるかなーとは感じたのですが、
(上に登るステージなのに上方向の視界が狭く、降ってくる敵が全然かわせない)
全体的には、レトロ風アクションとしてステージ構成がしっかりしていて、
攻略のしがいがありました。


あと、移動用途に活用できる特殊武器が複数あるのも良い。
ステージによっては落下死の回避や難所のスルーに使えたりするので、
いつ入手するのか、ステージの攻略順にも戦略性を与えています。


ということで、そこそこやり込んでノーミスクリア達成できました。
見た目はレトロっぽくないですが、レトロゲームっぽい手触りですので、
その手のゲームに慣れている方なら楽しく遊べるかもしれません。

現代的な洗練とは遠い作りだとは思いますが、
パターン化や練習を重ねて難所をクリアしていく熱さは味わえます。


以下、攻略メモ。



最初はやたら難しく感じるし実際難しいのですが、
このゲームはショップによるライフと武器ゲージ上限の強化、
それに特殊武器の活用を前提とした作りになっているので、
それらを意識して攻略を組み立てれば道は開けます。


回避不能みたいなシチュエーションが頻発するゲームではありますが、
各ステージに一つずつ配置されている1000ポイントの黄色いお金アイテムを回収し、
しっかりライフと武器ゲージを強化していけば、ダメージは耐えられます。

攻略を詰めると、ライフゲージは1本半(強化2回分)あれば事足りるので、
あとのお金は武器ゲージを伸ばすのに注ぎ込みましょう。


攻略順ですが、私は最終的に
[大阪→福島→長野→秋田→大分→香川→広島→北海道→東京]
の順で回ってノーミスクリア達成しました。


最初にカーソルが合っている大阪は、まさに
「最初にクリアすることが想定されたステージ」
といった感じの作りになっているので、最初に行っとくのが無難。
ボスは初見だと強く感じますが、パターンは単純なので落ち着いて。

このゲームはジャンプがシビアで、ちゃんと足場の端から
回転ジャンプで跳ばないと落ちる場面が多いので、その感覚を早めに掴むべし。


福島は慣れれば初期状態でもクリアできるのでいつでもいいのですが、
ちょっとミスると落下即死な場面があるので、
ノーミス狙いなら早めに行っといた方がいいかも。


秋田のボスにおやきスタンプを当てると3発で倒せるところを見ると、
ボスの弱点武器という概念はあるようですが、
ロックマンと違って攻撃を当てた時のボスの無敵時間がないので、
ほとんどのボスは普通に通常弾だけでも戦えます。


それよりも、移動用途で役に立つ特殊武器3種を
早めに手に入れることを意識した方がいいかな。
おやきスタンプ(長野)、地獄谷スプラッシュ(大分)、ナマハゲストライク(秋田)。


特にナマハゲストライクは無敵高速突進技なので、
弱点とか関係なくボス戦でも回避に役立てることができます。
通常ジャンプからなら空中でも使えるので、穴越えにも便利。

また、北海道ステージには、これらの特殊武器を活用して天井裏に上がれば
難所をスルーできるところがあるので、ぜひ活用しましょう。
天井裏を通ると黄色お金アイテムが回収できませんが、
このステージに限ってはお金1000ポイントよりも
特殊武器で難所スルーを選択した方が無難だと思います。


ボス戦について。

長野ボス戦の、画面右のボスがいる足場は、
実は「下からすり抜ける足場」が重なったもののようで、
横から当たればそのままボスの下に「潜り込む」ことが可能。
なので、そこに入って上に撃つのが手っ取り早いです。
タコヤキボムが弱点なので、それを投げてれば無傷で勝てる。


秋田のボスは、ジャンプで跳び越えられないので厄介……と思いきや、
こいつの突進はボスが移動開始した時点で主人公がいた場所の
手前くらいで止まるので、少しずつ後退して避けながら、
ボスがナイフを振った隙に撃ち込みましょう。


他に厄介なのはやはりラスボスですが、
↓こちらに簡単な攻略を書いておきました。
https://fusetter.com/tw/TZbWTslu


以上、ポストアポカリプスおじさんについてでした。