ルースターズ

ルースターズ 〜チャリオットを探して〜』をプレイしました。
カプコンアーケード2ndスタジアム内の一作(DLC扱い)として
400円で販売中の『ワンダー3』の中にさらに収録されているという入れ子形式。


ワンダー3は元々アーケードゲームでありながら3本のゲームが入っており、
コイン入れてから遊ぶゲームを選択するという珍しい作品ですが、
移植はセガサターンだけで、
以降20年以上家庭用移植の機会がなかった(海外ではあったらしい)ので、
今回はまさに待望の移植と言ったところ。



妖魔が支配する暗黒の時代。
聖なる光を放ち妖魔の呪いから人々を救うと言われる
空飛ぶ乗り物『チャリオット』を手に入れるためには、
封印を解く力を持つ幻のカードを、
妖魔の城の最上階で天高く掲げなければならない。

ある夜、『ルースターズ』として知られる冒険家ルーとシバのもとを
訪れた一人の老人が、チャリオットを手に入れてみないかという話を
持ちかけ、2人に幻のカードを渡した。
「この話のったぜ。」
ルーとシバは、妖魔と一戦まじえ、
伝説のチャリオットを手に入れる冒険に出発した。


……というのがルースターズのストーリー。


ネット上で「大魔界村っぽい」と言われているのを見て、
大魔界村ファンとしては前から気になっていたのですが、
このたびこうしてプレイにありつけてカプコンさんに感謝。


内容は全5ステージの2Dアクションで、
アイテム取得で切り替える数種の武器を上下撃ちできる攻撃方法や、
被ダメすると服が脱げてもう一度食らうとミスになるシステム、
宝箱から出るアイテム等々、プレイしてみると確かに
大魔界村を踏襲している要素が多いです。

しかし、空中制御できるジャンプや短距離高速移動のスライディングの存在、
足場つかまり・足場降りを利用した立ち回りができるなど、
大魔界村とは一線を画したアクションも多く、
総合的にはけっこう別のゲームだなと感じました。


あと、ミスしてもその場復活だったり、硬い敵が多かったりするのは、
2人同時プレイできるゲームということを念頭に置いた仕様でしょうか。
特にその場復活は、これのおかげでクリアするだけなら
アーケードゲームとしては)控えめな難易度になっている印象。
2周目もないし。


ただやはりそれでも当時のアーケードゲームということで、
ノーミスクリアしようとすると結構やり込みが必要です。
オールクリア時に残機1につき10万点のボーナスが入るので、
ノーミスクリア狙いのプレイがスコア的にも有利になってくる作り。



というわけでノーミスクリアまでプレイしました。
オムニバス形式の3本の中の一本ですが、これ単体でしっかり作り込まれており、
緻密なグラフィック、独特で幻想的な世界観、そして練られたステージ構成と、
なんというかこう、久々に心の故郷に帰ってきたような、
「これだよこれ!」という感じで、非常に楽しませていただきました。


メイン武器は3種類ですが、どの武器も素直な軌道で「使えない武器」がないので、
そういう部分でも魔界村シリーズより取っつきやすいと思いましたね。
それらとは別に取れるオプション武器もありますが、どんな組み合わせでも、
場面によって多少の有利不利はあるものの戦えないことはなく、
多少アイテム運が悪くても立ち回りが分かってればクリアはだいぶ安定します。


一方、硬めの敵が多いので、大魔界村ほどにはテンポ良く進めないのが
ちょっと好みが分かれるかもしれないところかな。
ボスもその場復活と2人プレイでゴリ押しされないようにするためか、
だいぶ硬いやつが多くて、手連射だとちょっと指が疲れるか。



↑この画像の、4面後半の跳ねる月ザコ+箱ピエロゾーンが一番
大魔界村っぽさを感じて楽しい(そして難しい)ところでしたね。

箱ピエロが下から出てきてこちらの移動を阻み、
他のザコも入り乱れる中で斜め下に放たれる弾の恐ろしさ。

大魔界村2面後半の、火柱が防御役になってこちらの移動と攻撃を阻み、
その陰からコウモリや弾が飛んでくるあの構成の変形という感じ。
複数種類のザコが連携して攻めてくる大魔界村イズム。



↑カプアケ側のモードとして挑戦できるスコアアタックモードでは、
ハート(100集めると1UPのアイテム)を集めつつ
ノーミスクリアして1363500点が最高記録。
これ以上は残り時間ギリギリまでザコ倒し続けるとかの稼ぎ行為が必要かな。
ボスや中ボスに到達するとタイムがいったんリセット&停止する仕様なので、
そういう稼ぎプレイもやりやすい作りだと思いますが、
私はここまでにしておきます。楽しいゲームでした。