ルート16ターボ / セクロス

最近プレイしたゲームの感想。2本立て。

ルート16ターボ

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ルート16ターボ』。85年サン電子サンソフト)。
この前アケアカでプレイした『ルート 16』のファミコン版です。
スイッチオンラインでも配信されてるようですが、FC実機でプレイしました。
(AC版についての記事:https://bunaguchi.hatenablog.com/entry/2021/10/18/223101


基本的なルールはAC版と同様ですが、まだファミコン未満のハード性能だったAC版を
時間が経ってから移植した作品ということで、いろんな部分でパワーアップしています。


ラウンドが進んでも地形に変化がなかったAC版と異なり、
迷路(部屋内の地形)の種類が大幅に増えてバリエーション豊かに。
ワープトンネルのギミックなんかも出てきます。

FUELを回復するアイテムが追加されたこともあり、
AC版よりもターボをガンガン使える印象。
フラッグの効果もAC版より長く、難易度は総じてマイルドになったと感じました。


また演出面も強化され、特に部屋の出入り時にギューンと
部屋が拡大・縮小する演出が入ったのが大きいです。
これのおかげで現在位置が把握しやすくなりました。


EASY、NORMAL、DIFFICULTの3種類の難易度をタイトル画面で選択。
一通りプレイした限りではそこまで違いはないかな。
DIFFICULTだと一応難しくはなっていますが、
ガチガチに攻略法を考えさせる作りというほどでもなくて、
1UPの場所を把握し、いくつかのポイントを押さえたら最後まで行けました。

難易度によってBGMが違い、特にEASYの曲のノリの良さが印象的で耳に残ります。


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↑DIFFICULTで9面まで行き78690点。いいゲームでした。
本作は9面で本来のクリア条件であるアイテム全回収を達成してもクリアにならず、
やることがなくなったら自分からゲームオーバーになって終了するしかないのですが、
Wikipedia情報によると、これは実はバグで、
データとしては10面以降も用意されてたらしいですね。

セクロス

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セクロス』。86年、ニチブツこと日本物産
84年のアーケードゲーム『セクターゾーン』のファミコン版。
もともとAC版の海外版がセクロスというタイトルで、
ファミコン移植に際して日本版もセクロスに統一されたとか。
これもアケアカで配信されてますが、やっぱこのゲームに関しては
ファミコン版の方が本流というか、有名というか、
まあやるならこっちだよなという気がしたので、こちらをプレイしました。
AC版よりも完成度が上がっていてBGMも良い……とのウワサ。


WiiWiiUバーチャルコンソールで配信されてたので、
任天堂公式にページがあります。細かいシステムとかの説明はそちらを参照。


https://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_sec/index.html
https://www.nintendo.co.jp/titles/20010000011046


名前ばっかりネタにされがちなゲームですが、
シューティングでありながら敵を体当たりで吹っ飛ばして壁に激突させる!
っていうシステムがなかなか熱いんでは?意欲的な作品なのでは?
と前々から思っていたので、実際にプレイしてみた次第。


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1周6面のループゲーム。一通りプレイしました。
上記の通り、敵に体当たりして壁に吹っ飛ばす!というシステムは
なかなか面白いんですが、一方で普通に弾も撃てるし、
スクロール速度が遅い偶数面では体当たり要素がなくなる
(体当たりできる敵が出てこない)しで、
そこまで体当たり推しなゲーム内容ではなかったかな。


奇数面は、敵を体当たりで弾き飛ばしながら高速スクロールを走り抜ける
期待通りの独特の作りで楽しいのですが、難易度はそこまで高くなく。
攻略に時間を取られるのは普通のSTGっぽい偶数面の方でしたね。


偶数面(低速面)は、ショットで固定配置の敵を破壊しつつ、
敵弾と障害物(実質的な地形)を丁寧に避けながら進む作りで、
普通に硬派なSTGのようなプレイ感。
弾を撃ってくる敵と破壊不能な障害物を区別しづらいのが
ちょっと困るところですが、これはこれで楽しめます。


しかしながら難儀したのが、6面の高難度っぷり。
6面はほとんどの場面で、いわゆる「イライラ棒」のように
ぎっしり配置された障害物の針の穴のような隙間を縫って進まねばならず、
さらにそこにドカドカ敵弾が飛んでくるので、非常に厳しい。

最初に6面到達したときは、開始直後の数画面で全滅を何度も繰り返し、
これはヤバいのでは、クリアできないのではと不安になりましたね。


セクロスがこんなに難しいゲームだったとは……。
みんな名前ネタの話しかしないので、セクロスの6面はムズイぜ!
みたいな情報に辿り着くのが難しくなっているのかもしれません。
これを風評被害と言わずして何と言おうか。


その後やり込んでなんとか一周クリアできましたが、
6面の攻略法は結局「残機押し」かな……。
同じような景色が延々と続くゲームなので配置が憶えにくく、
ステージ構成を憶えてパターン化!みたいな攻略は、
あんまり自分にはできなかった。シューターぢからが足りない。


恐竜の骨を壊すと出てくる「ピルプル星人」や、
固定配置の敵を倒すとたまに出てくる「ブレイン」を破壊すると、
5000点とか10000点とかの大きなスコアが得られるので、
それを利用すれば結構頻繁にエクステンドします。
残機を貯めて6面に備えましょう。


あと、どうやら自機の上下移動は背景のライン単位での移動になっているようなので、
それを利用して位置合わせできると分かったら少し楽になりましたね。
一見通れないように見えるところも、わずかな隙間を通って
抜けられるようになっていて、特に画面の上下端は狙い目です。


6面をクリアすると、「GET TO PET」と表示されて5面に戻り、
以降ループとなるようです。……GET TO PETって何?
まあ、エンディングでよく分からないメッセージが表示されるのは
この時代のレトロゲームにはよくあることでしょうか。
なんだかんだで楽しいゲームでした。