Bionic Commando(AC版)/ Valentina

Bionic Commando(AC版/カプコンアーケードスタジアム収録)

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カプコンアーケードスタジアム収録のバイオニックコマンドーをプレイしました。
同じタイトルで色々出てますが、これは原点のAC版。
日本版は『トップシークレット』というタイトルなのですが、
何故かカプアケには海外版のみ収録となってます。


フック→スイング→ジャンプ というエポックメイキングなアクションを
史上初めて……かどうかは知らないけど搭載した、
言わずと知れたワイヤーアクションゲー。


そして原点であるがゆえに、ぶら下がって止まった状態から左右に振れない、
フックから跳んだら空中で再度ワイヤーを投げられない、
おまけに空中では弾も撃てない……という、今日ではまず考えられない
アクションの不自由さ。もちろん普通のジャンプもありません。
ここから改良されて、後のFC版やGB版に繋がっていくわけですね。

一方で、アイテムを引き寄せたり一部の敵を吹っ飛ばしたりといった
ワイヤーの移動以外の用途は本作の時点で実装されています。先進的!


一通りプレイしましたが、いやはや上に書いたような歴史的意義とかが
どうでもよくなってくるような悪魔的高難度。
アクションの不自由さに加えて、ライフなしの一発死、ザコは無限湧き。
こちらが横にしか弾を撃てないのに対して、
上や下から敵が突っ込んでくるシチュエーションも多発。
さらには、しゃがんでかわせない高さの弾を撃つ敵が3面から登場。
こっちはジャンプできないんですよ!?


ワイヤーまわりの挙動もなかなか粗削りで、ワイヤーをフックした位置と
そこから上に登った直後の立ち位置が微妙にずれているのか、
足場の端に引っ掛けて登ったと同時に落ちたり、
針トラップのそばに引っ掛けたら登ったと同時に当たって死んだりと、
慣れないと予想外の挙動による死がつきまといます。


しかしながら、そういう理不尽がありつつも、慣れてくると
古き良きアーケードアクションといった手応えが十分に感じ取れます。

無限湧きザコがひっきりなしに襲ってくるのを蹴散らしながら
テンポ良く進んでいく、というよりテンポ良く進まないと死ぬという、
ひたすらギリギリの戦いを強いられる緊張感が心地よい。
なんだかんだで楽しいゲームです。


全5ステージをノーコンで1周できました。ノーミスや2周目は無理。
特に2周目の4面後半からは、常人に攻略できるようにはなってない感じ。

一応カプアケ側の説明には2周エンドと書いてあるのですが、
2周クリアで強制終了になる(3周目以降は無い)という意味であり、
エンディング自体は1周目も2周目も変わらないようですので、
私はこの辺で満足しておきます。


攻略に際しては、とにかく慣れることと、ある程度のパターン化かな。
上に進む場面が多いので、どこにフックしてどう登るかをある程度決めておく。


1面から出る大男は耐久力があるので、近寄られたらいったん
ワイヤーを当てて後退させる。こいつは結構しつこく追いかけてくるので、
特に2面では真下にいると飛び降りてくるのを利用して同じ高さに誘導し、
確実に倒してから進むのが重要。

同様に、ライドアーマーみたいなメカに乗ってる敵も、
なるべく倒してから進んだ方がいい。


3面から登場の小男は、こちらが同じ段に来ると同時に
しゃがみ回避不能な弾を撃ってくるというえげつない敵なので、
事前に少し様子を見て、小男が弾を撃った直後に
同じ段に上がってor降りて倒すようにすれば確実性が高い。


そんなところでしょうか。いいゲームでした。

Valentina

他に最近はSwitchの『Valentina』というゲームもプレイしてました。


Valentina ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000044786.html


セールとかじゃなく素の値段が110円という驚異の低価格。
ブラジル発のインディーゲームだそうで、一応Switchで出てはいるものの、
コンシューマでリリースするハードルが下がっている昨今、
こういうのはもう制作側の実態はフリゲや同人ゲーに近かったりするのかな。
そういうこともあって、他の商業作品と同じ目線で見る・語るのは
あまりよろしくないかもしれない。


内容は普通の2Dアクションですが、構成要素が少ない割にボリュームがあり、
同じような場面が延々と続くのがプレイしててしんどかったところ。
ドット絵や雰囲気に味があるとは思うし、
洞窟面の光の表現(ライティングというのかな)は結構綺麗ですが、
ゲームとしてオススメはできないかな……。


調べたら案の定海外のレビューでボロクソに言われており、
フリゲや同人ゲーみたいなものと考えると少し不憫な気も……
と思ったりもするのですが、それは私の勝手な想像で、
インディーゲ―人気に乗っかって儲けるために適当に作って
体裁だけ整えてリリースされた作品、みたいな可能性も普通にあるか。

その辺実際どうだったのかは結局こちら側からは分からないので、
まあ、あまりゲームを通して「人」を見ようとしない方がいいな……
などと、いろいろ考えさせられたのでした。