Gunlord X (ガンロードX)

f:id:bunaguchi:20210721233103j:plain:w500


ここ最近はSwitchで『Gunlord X』をプレイしていました。


Gunlord X (ガンロードX) ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000023370.html


元々は2012年リリースのドイツのインディゲームで、
要素を追加して2019年にSwitchとPS4で発売されたのが本作、らしいです。


f:id:bunaguchi:20210721232614j:plain:w500


ゲーム内容はステージクリア型の2Dアクションですが、
基本的にマップが広くて多くの脇道があり、探索要素が大きいのが特徴。
と言っても脇道で手に入るのは1UPやダイヤ(マリオにおけるコイン的なやつ)が主で、
自キャラの性能強化とかはないので、クリアするだけなら探索は必須ではなく、
探索風味はありつつもあくまでステージクリア型。
全11面で、探索要素のない短いステージやSTG面もちょくちょく挟まります。


アクション部分は魂斗羅メトロイドを足したような感じで、
魂斗羅のように攻撃範囲の広いショットをガンガン撃ちまくりつつ、
ホイール(メトロイド的丸まりアクション)でボムを敷設しつつ狭い道を通り抜けたり。
他にも空中の何もないところを撃つと足場にもなるアイテムブロックが隠されてたりと、
様々な名作2Dアクションの要素をミックスしたような印象も受けるゲームです。


……というのがタリカンを知らない人向けの説明。知ってる人に対しては
「タリカンです」の一言で説明が済んでしまうほどタリカニック(?)な作りです。
私も本家タリカンに関しては日本で出た『スーパータリカン』しかやってないので
あまり通ぶって解説するわけにもいかないのですが、
その浅い知識で見ても、本作がタリカンクローンであることは一目瞭然。

一応、通常武器が上下にも撃てたり、ハシゴっぽくなってる地形に掴まって
壁や天井を移動できたりといった本家にはない(多分)要素もありますが、
特にゲームの印象を変えるほどでもなく、かなりタリカンっぽいプレイ感です。タリ感。


f:id:bunaguchi:20210721232655j:plain:w500


というわけで、ノーミスクリアとビッグダイヤのコンプまで遊びました。

感想としましては、タリカンだなあ……といった感じなのですが、
難しすぎない難易度で、ドット絵の綺麗さもあり、BGMもクオリティが高く、
基本的には楽しく遊べる2Dアクションだと思います。


ただ一方で、画面の上下が狭く感じるのがどうかと思ったポイントかな。
画面のだいぶ上の方/下の方に行かないとスクロールしない仕様のようで、
一応十字ボタン上下長押しで手動でスクロールさせることもできるんですが、
縦横に広大なマップを探索するというゲームの性質上、
いちいち手動スクロールで確認しながら進むのは面倒くさく、
ジャンプしたら上にいた敵に突然ぶつかって被ダメ!みたいなことが
慣れないうちは普通に起こります。


あとはまあ元のタリカンからしてそういうゲームなんだと思いますが、
敵が多いけど何も考えずに半無敵のホイールで突っ切ればOK!
みたいな場面が多いあたりが、全体的に大味というか、
緻密さとは無縁な昔の洋ゲー文法という感じがしますね(偏見か?)。


というか、そのホイールは上の方にも書いた通り
メトロイド的な丸まりアクションなんですが、
使用中は半無敵かつ自動で転がっていくのでザコを蹴散らせて爽快な反面、
完全無敵ではないので、たまに原因がよく分からないダメージを受けちゃったりして、
そのあたりも大味感に拍車をかけている印象。

ホイール中は針は平気だけど一部のトラップでダメージを受けるほか、
一部の敵の攻撃も食らっちゃうっぽい? ちょっと判然としないところが多いです。


良かった点としては、広大なマップのステージの合間に
探索要素のない短いステージやSTG面が挟まれるという構成が、
全11面の長丁場による中だるみをある程度緩和しており、
面白かったというか、遊んでて助かった点でしょうか。


ボスは巨大で気合が入ったドット絵のものが多く、なかなか見応えアリ。
全体的にボスの攻撃方法が地味だったり、
一部に大型ザコと色違いみたいなボスがいたりもするものの、
ボス戦の回数自体が多いこともあって、そこまで気にはならなかったかな。


攻略にあたっては、慣れないうちは基本的に慎重に進むことが重要。
ライフは3ポイントと少なめですが、回復は多めに出るし、
死んでもほぼその場復活なので、そこまで難しくないはず。
小さいダイヤを100個取るごとにライフが回復するようなので、
それも意識するとよいかと思います。


最初にステージ選択で前回到達したステージまでを選んで開始できるので、
単にエンディングまでプレイする目的なら通しでやる必要もなく、優しい作り。


おそらく最難関の8面は、マップの構造を把握して、
上や下にいる敵を先に地形越しビームで潰しながら進めば楽になります。

最後の10面とラスボスも難しいですが、
全体攻撃&敵弾消去のボム的アイテムであるサイドフラッシュを
たくさん持っていれば、ある程度ゴリ押しできます。


そんなところでしょうか。
以上、ガンロードXについてでした。



……と、今回は簡単に済まそうと思ったのですが、
本作は困ったことに、ゲーム内に操作やシステムの説明が全然ないので、
やはり後進のために操作方法とシステムの分かりにくい部分を以下にメモしておきます。


f:id:bunaguchi:20210721233036j:plain:w500


↑操作に関してはメニューからCONTROLSを開けばだいたいわかると思うし
そこでボタンの割り当ても自由に変更できるのですが、唯一、
「メイン武器とは別に、右スティックを倒した方向に放つビームが標準装備」
という点だけはタリカン知らないと気付かない可能性があるのでここに書いておきます。

ちなみにこの画面でPRESET:MODERN(TWIN STICK)を選ぶと、
右スティックでも通常武器を8方向に撃つ操作性になるようです。
その場合ビームはBeam Modeに設定したボタンを同時押しで出る。


ホイールと上記のビームは画面下のゲージを消費します。ゲージは時間で自動回復。
ビームはゲージがなくても一応撃てるようですが射程が短くなります。
ホイールはもう一度同じボタンを押すと解除のほか、上入力でも解除されるので、
上に撃ちながらホイールを使う場合は注意。


あとSTG面の10面でのみ、右スティックでも通常武器が出ます。
2面のSTG面では戦闘機に乗ってるからか、武器固定で正面にしか撃てませんが、
ジェットパック背負って飛ぶ10面ではスティックで8方向に撃てるしその方が便利。


システム面では、ひとつのステージ内にあるビッグダイヤを全て取るたびに、
特典としてコンティニューできる回数が(次回以降のプレイでも永続的に)増えます。
また、全てのステージで全部集めたらエンディングに変化がありました。


小さいダイヤは、100個取るごとにライフが回復するのは上にも書きましたが、
ライフ満タン時に取ると、代わりにサイドフラッシュが1つ増えるようです。
全部集めたらまたエンディングが変わるかはそこまでやってないので未確認。

1UPの取得数も記録されるようですが、これも全部集めたらどうなるかは不明。


空中に隠れてるアイテムブロックからは、
大抵は回復かサイドフラッシュのどちらかが1つ出るので、
ライフが減ってるときなどは急いで進まずにブロック撃ちまくりましょう。


アイテムブロックは、足場として使う前提の配置が多く、
壊しても少し経つと復活するようになってます。
ただしアイテムは一定数以上は出ないので無限アイテム稼ぎはできない。


あとは、ザコ敵の中には踏んで倒せる敵や上に乗れる敵がいて、
それを利用しないとアイテムを取れないようになってる場所もある、
というあたりが初見だと分かりにくいかな。


というわけで今度こそ以上。いいゲームだった。