スカージブリンガー

もうすぐ発売の『帰ってきた魔界村』。
魔界村ファンの私としてはもちろんプレイするつもりで、
ネタバレ避けのためにあまり関連情報は追わずにいるのですが、
たぶんカプコンさんも今の時代に魔界村を出すからには、
そこそこ今風の内容に寄せてくるんじゃないかな……と読んでまして。

で、自分も最近はあんまり時代についていけてない気がしたので、
魔界村出る前に一本今風の2Dアクションを遊んで慣らしておこうかな、
などと思って『スカージブリンガー』というゲームをプレイしました。


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スカージブリンガー ダウンロード版 | My Nintendo Store
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000031819.html


いろいろ盛りだくさんなゲームなので細かい説明は省きますが、
ローグライト! 高速アクション! 今風ドット絵! という、バリバリの最新ゲーム。

1画面の部屋が縦横に繋がった形のマップが自動生成され、
部屋内の敵を倒したら隣の部屋に移動、するとまた敵が現れて、
それを倒すとまた次の部屋へ……
を繰り返して進んでいくローグライト2Dアクションです。


死ぬたびに拠点に戻されて1面からやり直しですが、
プレイを繰り返すうちにスキルツリーが解放されていき、
強力なスキルを付けて挑むことで、より先に進めるようになっていく作り。


アクションは、2段ジャンプと全方向空中ダッシュ攻撃が標準搭載で、
空中ダッシュ攻撃で飛び回り敵に重なってズバズバ斬りまくる感じ。
壁も登れるし弾も撃てるし打撃で敵をスタンさせたり敵弾を跳ね返したり……という、
非常に盛り盛りなシステムになっております。


フランスのFlying Oak Gamesというスタジオ?チーム?によるインディーゲームで、
私がプレイしたのは日本で昨年12月にリリースされたSwitch版。
海外やSteamだともう少し前から配信されてた様子?


で、しばらくやり込んだ感想としては……
手触りというか、攻撃や回避の手応えの良さ、キャラを操作する感覚的な部分の楽しさは
なかなか極まったクオリティで、なるほどこれは最新の2Dアクションだ、
アクションゲーム進化系統樹のひとつの枝の最先端にあるゲームだなと感じましたね。
その動かす楽しさから中毒性が高く、止め時が難しい時間泥棒ゲーとなっております。


一方で、飛び道具にしろダッシュ攻撃にしろ、ほとんどの攻撃動作が
ある程度自動で敵に向けて角度補正されるので、敵の多さも相まって結構大味というか、
立ち回りが大ざっぱになりがち。意図しない方向に飛んだりすることも結構あり、
だいたい敵の方に向けて適当に突っ込んで当たったり当たらなかったりと、
そういう精密動作とは程遠い大味さは、
緻密なアクションを求める向きには納得しがたいものがあるかも。


あと、初期状態では到底クリアできない内容を死にながら何度も何度もプレイして
だんだん強力なスキルが手に入っていってクリアできるようになる、
っていう構造にちょっと釈然としないものは感じるんだよなあ……などと、
めんどくさいオールドゲーマーの私としては思わなくもなかったり。

実質スキル全部解放してからがようやく本番、みたいな空気も感じたんですが、
初プレイからスキル全開放前にクリアできた人とかいるのかな。
上手い人ならあり得なくもないか。

ハクスラやローグライトと呼ばれるジャンルってそういうもんなんだとは思いますが、
スキルが揃うまでは「実力で先に進んでる感」には乏しいかもしれません。


あとローグライトなので当然のごとく、
運というかアイテムの引きの良さにだいぶ左右されるところもあり……
良くも悪くも最先端、いろいろ参考になる内容でありましたね。



楽しい部分をもうちょっと挙げとくと、上の動画みたいに、
慣れるとだんだん敵を吹っ飛ばしてまとめる立ち回りになっていくのが、
ベルトアクション的なゲーム性を再構築した感があってかなり楽しい。

単に場当たり的に避ける撃つ斬るだけではなく、
アクションゲームのロジカルな部分というか、
「この状況ではこう動いてこう攻める」みたいな状況判断も重要で、
その辺が理解できて身についてくれば、
ちゃんと「実力で攻略している」感覚が大いに感じられます。
なんだかんだで非常に骨太かつ良くできたゲーム。楽しませていただきました。


以下ちょっと攻略メモ。スキル全部揃ってる前提。



3面以降、最後に自爆して弾とかをまき散らす敵が複数種類出てきますが、
これ系の敵は、自爆の気配を感じたら最後の一撃を打撃で吹っ飛ばして爆発させれば、
爆発後の弾は自キャラに対して無害な上に敵に対する攻撃判定を持つようになります。
これ分かりにくかったので、せめて弾の色とか変えてほしかったかも。


5面に出てくる、近寄ってきて自爆する系のザコは、
耐久力が高くて実質自爆させないと片付かないことが多いので、
わざと重なって自爆体制に入ったところを、
ダッシュで逃げるなり打撃で吹っ飛ばすなりして対処しましょう。


画面上に敵弾がたくさん出てるときに、
フューリーで敵弾を消せば高確率で回復できるので利用すべし。
特に、攻撃方法が弾幕主体の5面ボスは回復チャンスが多いです。


飛び道具武器はグレネード系が強い。
高威力かつ適当に撃っても爆風が当たってくれる率が高いので、
どんな場面でも安定した性能を発揮してくれます。
スタンさせてグレネード系武器をぶち込めば、中ボスやボスの体力をかなり削れる。


後半ほど弾幕を張る敵が増えてきて、打撃で敵弾を跳ね返す重要性が高まるので、
武器モッドは、敵弾を遅くする「鎮静」を最優先にするのがいいと感じました。


各面で3つからひとつ選んで獲得できる「祝福」は、
打撃の範囲を拡げるやつが非常に頼りになります。
また、ドロップアイテム強化とドロップ率上昇の祝福を
両方取ると生存率がかなり上がる印象。
全回復できる祝福は、よほどピンチでもなければ5面まで温存すべし。
まあ5面で出てくれるとは限らないのですが、
もし5面で満タンまで回復できればかなり楽になるので。


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一度5面までクリアすると、
カオスと呼ばれる縛りプレイ用のマイナススキルみたいなのがアンロックされ、
最高でいくつのカオスを付けてクリアしたかが記録されるようになります。


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↑私はカオス5でのクリアがいまのところベスト。
6面に進めるやつと、部屋数増加×2、半数の部屋の難度上昇、入手ブラッド量半減。

全部で17のカオスを付けられるようで、
中にはHP上限が1になるとかいう冗談のような項目までありますが、
さすがにキリがないので私はここまでとしておきます。

いいゲームでした。以上、スカージブリンガーについてでした。