バイオミラクル ぼくってウパ

3DSバーチャルコンソールの『バイオミラクル ぼくってウパ』をプレイしました。


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https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000018355


88年、コナミファミコンディスクシステムで発売した2Dアクションゲームで、
93年にはROM版も発売。ROM版はサウンドが豪華になっていたとのことですが、
3DS版はディスクシステム版の移植のようです。


勇者ウパラートにちなんで名付けられたルアクーヨ王国の王子「ウパ」は、
生まれて一か月でハイハイができるほど元気な赤ちゃんでした。
しかしある日、ウパが割ってしまった壺から、
かつて勇者ウパラートが封印した、夢を盗む魔獣「ザイー」が復活。
復活したザイーは人々の夢を次々と盗んでいきましたが、
純真な心を持つ赤ちゃんにだけは手が出せませんでした。
それならば、とザイーは国中の赤ちゃんを誘拐。
あとに残ったのは、夢を奪われ無気力になった大人たちと、
赤ちゃんたちの中で唯一城に隠れて難を逃れたウパだけ。
悲しむウパの前に妖精が現れ、純真な心の者にのみ扱えるという
ガラガラのような武器「ガラ=スウォード」を託します。
さあ、ウパはザイーを退治し、
さらわれた赤ちゃんたちと人々の夢を救えるでしょうか?
というストーリー。


操作は十字キーで移動、Aでジャンプ(水中では泳ぐ)、Bで攻撃。
攻撃はガラ=スウォードを振るのですが、これが当たった敵は
膨らんで前方斜め上に浮きあがっていき、乗って足場にすることができます。
膨らんだ敵は少し経つと破裂し、その瞬間に上に乗ってると食らうので注意。
上以外から膨らんだ敵に触れると、横や真上・斜め上に飛ばすことができ、
これをぶつけることで他の敵を攻撃できます。
ボスには直接打撃が効かないのでこれでダメージを与える。
また、飛んでいった敵は壁や天井で跳ね返り、自分が当たってもダメージを受けます。


他のシステムは、ライフと残機制の併用、時間制限あり、
コンティニュー無制限(ただしワールドの最初から)など、
オーソドックスなFC横スクロールアクションといった感じ。


高いところから落ちると転んで少しの間動けないあたりは特徴的かな。
これ、どうも硬直が発生する高さが一定でない
(ステージによっては全く硬直がなかったりもする)
のがちょっとよく分からないですが、ダメージはないし、
足をジタバタさせるのがカワイイのでよし。


ブロックを壊すとアイテムが出ます。たまに敵からも。
小さい哺乳瓶はライフ1回復、大きいミルク瓶は全回復、
ハートはライフ全快+最大値アップ(上限5&ワールドクリアでリセット)、
りんごはスコアアップ。ベルは一定時間無敵(2足立ちして走る!)、
砂時計は一定時間敵が停止、1UPマークは取ると1UP。
なまずブロックは、押して落とすと画面内の敵が全滅という、
要するにマリオUSAのPOWのようなものですが、
1-3に一個出てくるだけで存在意義がよく分からなかったり。


他にも、3ステージで1ワールド制で全7ワールドある構成とか、
全体の雰囲気とかがマリオUSAっぽいなと最初は思ったのですが、
調べたら発売はこちらが先のようなので、
意識したとしたら「夢工場ドキドキパニック」の方でしょうか。


以下一通りプレイした感想。
敵を足場化するシステムは、あまりパズル的な生かされ方してるわけでもないので
インパクトはそれほどでもないものの、良いアクセントになっている印象。
そういう多少捻ったシステムにしつつも全体的には高水準にまとまってて、
いやこれは実にファミコンコナミらしい良作。


操作性はいいし、武器の判定が大きめで
ちょっと頭上や足下までカバーできるのも快適。
ただ、浮いた敵を飛ばす場合に、方向の撃ち分けがしづらいとは少し思ったかな。
たぶんどっちに飛ぶかは完全に触れた位置依存で決まると思うんですが、
これに慣れないうちは一部のボス戦がちょっと面倒くさいです。


難易度は決して低くはなく、終盤はなかなか厳しいですが、
ファミコン基準で見ると全体的には良心的な方で、
多少長丁場ながらあまり面倒な要素もなく、やり込めば
通しクリアやノーコン・ノーミスクリアも十分可能な範囲。


1-2と6-2は、食べ物(ケーキとチーズ)の中を
ディグダグのように掘り進みながら進む特殊ステージで、
上下左右に動けるのもあり、他の面とは毛色が違って印象的。
たまに掘ったとこからアイテムが出てきたりして楽しい。
他にも水中面、上下反転面、縦スクロール面など、
面構成のバリエーションも申し分なく、
総じて楽しく遊べる2Dアクションといった感じです。


以下攻略について。


多くの面でボスとして戦う蚊取り豚。
ボスのいる足場がある程度広い面では、ボスがザコを吐くときに横で待機して
間髪入れずザコ返しした方が手っ取り早く倒せます。


5-1のボス豚は、床が左向きのコンベアになっていて、
右側からでないと攻撃が困難なので、ボス出現前に急いで右端まで行って
ボスの右側にいる状態から開始すると吉。そうするとボスは出現後左に歩いてから
右向きにザコを出してくれるので上記の方法で瞬殺できます。


6-3のバネみたいなギミックは、上に乗って少し沈んだタイミングで
ジャンプボタンで高く跳べます。
ボスは強いですが、あまり深追いせず左端で戦うのが安定度高い気がしました。


下スクロールの7-1は、適当に降りてると死ねます。
地形を憶えてどこからどう落ちるかをパターン化しましょう。
コンティニューするとここから再開なので練習しやすいのが幸い。


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↑ラスボス前座の7-3ボスはここが安全地帯。
ここで落ちてきたザコを画面外に落ちるギリギリ前に殴って浮かせ、
ボスのいる足場に登って浮いてきたザコを飛ばして当てる。
落ちないように注意さえすればこれで安定します。


というわけでノーミスクリアまで達成しました。
いいゲームだった……。