ボンバーマンとボンバーボーイ

近頃巷はガールの話題でもちきりみたいだが、
俺はこのボーイの方を選ぶぜ……!



ゲームボーイの『ボンバーボーイ』をプレイしました。
90年にハドソンから発売。ボンバーマンシリーズ初のGB版です。
なかなかノーミスクリアまで行けずに最近ずっとプレイしてたんですが、
どうにか達成。いやーよかったよかった、年内に終えられて良かった。


ちなみにこのボンバーボーイ、FC版の初代ボンバーマンを移植した
ボンバーマンモード」も収録されてまして、
まずはそっちについて軽く書いておきます。



ボンバーマンモードは、原作との違いとして、
GBなので画面が狭いのは当然なんですが、
マップ自体も元より狭くなっているそうです。
狭さに合わせて敵の速度なんかも若干違うのかな?(未確認)
他はだいたいFC版に忠実な内容だとか。
超有名作品なので、他の基本ルールの説明とかは……必要ないよね?


実はボンバーマンシリーズは子供の頃に当時の友人に借りて
少しやったことがあるくらいで、自分で買ってプレイしたことは
なかったんですが、そろそろちゃんとやっておくかと思いまして。
初代も遊べて携帯機でプレイできてお得なこれを買ったのでした。
なので初代ボンバーマンをプレイしたのは今回が初めてなんですが、
感想としましては、まあやはりと言いますか、
さすがに今プレイするとやや単調かなという気はしますね。
敵の種類があまり多くなく、ギミックのようなものも特にないので、
かなり淡々と敵を倒していく内容。


毎ステージ1個ずつパワーアップアイテムが手に入りますが、
火力アップとボム個数アップとスピードアップは効果が永続で、
他のパワーアップも死なない限り効果が持続するので、
ゲームが進むにつれ自キャラがどんどん強力になっていきます。
しかも一部のアイテムがチート級の能力を持っているので、
一通りのパワーアップが揃ったら、もうほぼ無敵。
その結果、ゲーム後半は、爆風に当たっても平気な爆弾魔が
ブロックをすり抜けながら高火力の爆弾を置きまくり、
無慈悲に敵を爆殺しまくる無双ゲーと化します。


それはちょっとどうなの……と私なんかは思ってしまうんですが、
Wikipediaの記事とかを見る限りでは意図的な調整だったみたいですね。
(参考:wikipedia:ボンバーマンシリーズ
戦略性やテクニックなどの攻略する楽しさよりも、
爆破しまくる爽快感を楽しむ方向に振った作り。
まあ確かに爽快感はあって、これはこれで悪くないゲーム。
全50面をノーミス1周達成。簡単なゲームでした。

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ということでお次はメインのGB版オリジナルである
「ボンバーボーイ」モード。


ステージ内の敵をすべて倒して出口に入る、という基本は同様ですが、
本モードでは最初にステージ選択画面から始まって、
そこからショップに入って「装備」を購入。
初代と同じボム個数アップや火力アップが装備品扱いになってます。
スピードアップ、リモコン、壁抜けアイテムなども装備品扱いですが、
これらは最初は購入できず、それぞれ特定のステージをクリアすると
ショップに追加される仕組みになっています。
装備を整えてステージに挑み、クリアするとお金が貯まって
ショップのアイテムも追加されるので、それを買って
また装備を整えたら次のステージに挑み……
という感じで進行していくゲームです。


5〜10のラウンドに分かれた8つのステージがあり、
最終面の『FARIA』以外はステージ選択制で
ある程度自由な順番で攻略できます。
初代ボンバーマンと比べると敵の個性がはっきりしており、
ちょっとしたギミックがあるステージもあって進歩を感じます。
ただしボス戦とかは無し。


装備品は、最大30個のアイテムをストックできるので、
ラウンド開始時にその中から10個まで選択して装備するシステム。
ミスすると装備していたものが失われるほか、
丸い形の基本アイテム3種(ボムアップ、火力アップ、スピードアップ)
以外はラウンドクリアでも失われる、すなわち消耗品なので、
強力な装備もそんなに多用できないようになっています。


あと特徴的なのは『エリクサー』というアイテム。
これも装備品で、装備すると「死んでも1度だけその場復活+数秒間無敵化」
という効果なのですが、装備せずにストックに置いておくと、
死んだときに自動的に消費してそのラウンドを最初からやり直せます。
最初から4つ持っていて、本作には残機の概念がないので、
実質このエリクサーが残機扱いとなっています。
残機扱いとはいえ装備品なので、
装備して出撃すればその場復活で有利になる反面、
上に書いた通り別に死ななくてもラウンドクリア時に失われるという
リスクを負うトレードオフな作りになっており、
また、ショップで売り払うこともできるので、
腕に自信があるなら残機を全部売ってそのぶん空いたストック枠を
別の強力な装備に回すという戦略も取れたりします。


感想。冒頭に書いた通りなんとかノーミスクリアまで達成しましたが、
いやなかなか面白いゲームでした。
初代ボンバーマンは上に書いた通り自キャラの性能がインフレして
淡々と敵を爆殺する作業になってしまうようなところがあったのですが、
このボンバーボーイは、「買い物」と「装備」の要素を入れることで、
自キャラが強くなり過ぎないよう上手い具合に調整してあると感じました。
最初は装備枠10ストック枠30というのが多すぎるような気もしてましたが、
長丁場のステージや難易度の高いステージではちょうどいいくらいですね。


また、ステージクリアで新アイテムが解禁されるシステムなので、
ロックマンのようにステージの攻略順にも戦略性があり、
たとえば『GRAD』ステージなんかは、後半狭い場所に
ブロックと敵がひしめいていることが多いので、
壁抜けアイテムが解禁される『CUOLECE』を先にクリアしてから行こうとか、
そのCUOLECEは後半の制限時間が厳しいので、先に『JAGORAZ』を
クリアして時間経過を遅くするアイテムを取ってから行こうとか。


ギミックに関しては、風が吹いてて操作しづらいステージや、
ワープ穴があるのはいいんだけど稀にワープ先に
敵が重なってて事故死することがあるステージなど、
ちょっとどうかと思うところもあるんですが、
それも考慮に入れた上で、面倒なステージは先に行っとこうとか
エリクサーため込んでゴリ押ししようとか、多彩な戦略が考えられます。


最初はラウンド数の少ないステージから回るのがセオリーですが、
上達して勝手が分かってくると、割と自由に回れるようになったり。
敵の挙動も、誘導したり追い詰めたりがちゃんとできるように
なってる敵が多いので、それがしっかりできれば火力低めでも
戦えるようになってるステージが多いです。


長丁場かつ上記のワープ面など事故死しやすい場面もあるので
ノーミスクリア達成には時間を要しましたが、
ノーミスを狙わなければ難易度はそこまで高くなく。
さすがに初代のような無双ゲーにはなりませんが、
強力なアイテムをたくさん買い込めばある程度はゴリ押しが効きますし、
パスワードによるコンティニューもあるので、
多くの人がクリアまで行けるんではないでしょうか。
いいゲームだった。

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というわけで、ボンバーマンとボンバーボーイについて書きました。
その2つに加えて、本ゲームはもう一つ、
ボンバーマンシリーズ初だったらしい2人用の対戦モードも搭載してます。
現在では複数人対戦が盛り上がるパーティ―ゲームとしても有名な
シリーズですが、その原点はここにある!……んでしょうか。
さすがに遊ぶ相手がいないしいたとしてもゲームボーイ2台と
ソフト2つと通信ケーブルが用意できないので遊んでません。


それでは最後に、なんかここだけ世界観違くね?
との意見を各所で目にするショップのお姉さんの画像を貼って
終わりにしたいと思います。ありがとうございました。