アラジン(GBA版)

GBAの「アラジン」をプレイしました。
2003年8月、カプコンより発売。93年に出たSFC版の移植です。
↓2000年代のゲームということで、発売当時のネットの記事が残ってました。


https://game.watch.impress.co.jp/docs/20030423/arg.htm


前に「GBAのマイナーなアクションをこれからやっていきたい」
とか言ってたんですが、それから全然やってなかったので。
まあアラジンがマイナーかというとちょっと微妙ですが……。
カプコンだし。でもSFC版ともども未プレイだったので、
いい機会なので購入。箱説つき。



続いて説明書のストーリーとキャラ紹介ページ。
原作の映画は未見なのでわかりませんが、
たぶん原作に準拠してるんだと思います。




ゲーム内容について。
2Dアクションゲームで、全6ステージ……なのですが、
各面はいくつかのエリアに区切られていてそこそこの長さがある上、
5面クリア後にボーナスステージがあったりもするので、
体感ではもうちょいボリュームがある感じでしょうか。


アイテムの「スカラベ」を取るとエリアクリア後に
ルーレットを回すボーナスゲーム。
ステージクリアするとストーリーデモをはさんで次のステージへ。
進行は割とオーソドックスですが、アクションは多彩。
ぶら下がりや「馬跳び」など地形を利用したアクションに、
布をパラシュートのように使った滑空など。
カプコンのディズニーゲーにはハズレがない印象ですが、
本作もその例に漏れず、楽しいゲームになってると思います。


なんでも、SFC版で使われてた原作準拠の音楽が
GBA版では権利の都合か差し替えられてるので原作ファンは注意
……みたいなことがネット上では言われてますね。


操作方法。
十字キー左右で移動、下でしゃがみ。
Bボタンを押しながら移動で走る。Aボタンでジャンプ。
敵は基本的に馬跳び(後述)で倒します。
Lボタンでリンゴを投げて攻撃。
小さい敵ならリンゴ1発で倒せますが、
人間の敵は2回当てないと倒せなかったり、
効かないこともあります。補助的な攻撃手段ですね。
最初から10個持っていて、アイテムで補充できます。
「布」を持っているときに、空中でRボタンを押すと、
押している間はホバリング。布を広げてゆっくり落下します。
そのまま左右で滑空するように横移動。
布は便利ですが、ゲームオーバーになると失われます。
逆に言うとダメージやミスでは失われない。
そのあたりの仕様はわりと温めです。
これらの操作はオプションから自由に割り当て変更可能。


基本操作は上記の通りですが、ステージ内に点在する
様々なオブジェクトに対して
「馬跳び」や「ぶら下がり」が可能。
敵や壺、宝箱、地面から突き出ている棒などを、
上から踏みつけることで「馬跳び」。大抵の敵はこれで倒せます。
壺や宝箱は馬跳びするとアイテムが出てきます。
馬跳び時にジャンプボタンを押しっぱなしにすると
高くジャンプできます。要は踏み付けジャンプですね。
2面以降、画面下から突き出ている岩などを馬跳びで
連続ジャンプしてわたっていく場面が出てきます。


空中で足場の端に触れると「ぶら下がり」に移行。
その状態で上を押すと、足場の上によじ登れます。
これのおかげで足場が少ない場面でも転落死しにくくなってます。
また、空中で背景から突き出た棒や、
垂れ下がった鍾乳石などに触れてぶら下がると、
そのまま左右にぶらぶら揺れる振り子運動に移行。
振り子中に足が敵に当たると、敵を蹴って倒せます。
振り子中にAで振り子ジャンプ。押すタイミングによって
飛距離や高さが変わります。他に、ステージによっては
ぶら下がることで起動するギミックなども少しあります。


アイテムについて。
基本、壺や宝箱から入手。
パンはライフが一つ回復。肉はライフ全回復。
リンゴを取るとひとつにつきリンゴ5個補充。
ランプを取ると1UP。布はホバリング用の布入手。
宝石は、100個集めるごとにライフの最大値がひとつ増えます。
赤の宝石は緑の宝石3個分です。ハートマークのクリスタルは、
取るとそれだけでライフ最大値がひとつ増えます。
基本的に、アイテム集めればライフ最大値が増えて
クリアが楽になるよ!っていうシステムですね。
加えて、上にも書いた「スカラベ」を取るとエリアクリア後に
ボーナスゲームに行けますが、このスカラベ
宝箱から出ると飛んで逃げていくので、
ステージによっては取るのが少し難しかったりもします。


システム面はそんなところかな……。
そうそう、もひとつついでに書いておくと、
このゲームはポーズメニューからセーブができます。
SFC版はパスワード制だったらしいですが、
GBA版はバッテリーバックアップ。さすが2000年代のゲーム。


一通りプレイした感想としましては、上の方にも書いた通り、
カプコンのディズニーゲーの例に漏れず高い完成度。
躍動感あふれるアクションでテンポよく進んでいくのが
とにかく楽しいゲームになってると思いました。


難易度もそれほど高くはない……のですが、
3面の最後、空飛ぶ絨毯に乗って追いかけてくる溶岩から
逃げるエリアは、地形、落ちてくる岩、追ってくる溶岩の
どれに当たっても即死で、ここだけワンランク上の難易度。
初見では死にまくると思いますし、即死なので上記の
「ライフ上限を増やすと楽になる」ってシステムを
無意味にしちゃってる感もあって、ここだけはちょっと、
マズい作りなのでは、と思いましたね。


他には、真エンディングの条件も面倒かな……これは後述。
基本的にはとてもよくできたゲームで、
キャラを動かしているだけで楽しい、
当時の作品としては隠れた名作と言えるんじゃないでしょうか。


攻略について。
まず真エンディングの条件ですが、
「赤の宝石をすべて集める」こと……らしいです。
まあ、面クリア時の画面でわざわざ個数がカウントされるので
分かりやすいっちゃ分かりやすい条件ですが、
全部集めるのは……うーん。
実を言うと私は真エンディングは見れてません。
流れるような動きでテンポよく進むのが楽しいゲームなので、
あんまり寄り道して宝石集める気にならないんですよね。
5面と6面の間のボーナスステージも含めた各ステージに
10個ずつあるので、合計で70個。
我こそは!という方は挑んでみましょう。
強制スクロールかつ死に戻りもできないボーナスステージが
一番きついんじゃないかな。
一応書いておくと、真エンディングと言っても
スタッフロールが変わるだけで、ストーリーには影響ないようです。


ボス戦は1面と最終面にしかないし、
あまり難しくないですが、一応ボス攻略も書いておくと、
1面ボスは、ボスが剣を振るタイミングでジャンプして踏む。
踏んだ後、ボスは暴れるので、収まるまで上の足場へ退避。


6面ボスは、ザコ召喚時に、端っこのザコを踏み台にしてジャンプ、
ボスが突っ込んできたところを踏みます。
また、杖を床に投げてそこから電撃を発する攻撃は、
電撃を落ち着いてジャンプで避けたら、杖を踏み台にして
ジャンプすれば直後に突っ込んできたボスを踏めます。
明確な攻撃チャンスはこの2種類かな。
あと、特に前触れなくボスが単身で突っ込んできた場合にも
普通にジャンプして踏めますが、高さが足りずに
こちらもダメージを受けると思います。体力に余裕があるときに。


ボスにダメージを与えた後は、3回雷が落ちる攻撃がありますが、
この雷は落ちる場所が決まってます。(やや右、やや左、真ん中)
なので雷の落ちない位置に止まってましょう。
画面端にいれば安全です。


6面ボスを倒したら、一度クリア画面を挟んでから
大蛇に変身したジャファーとのラストバトル。
弱点の頭は普段は高い位置にありますが、
「踏んでくれ」と言わんばかりに頭を突き出す攻撃を
たまにしてくるので、その時に踏みましょう。
また、ボスの頭が高い位置にあっても、
口から吐き出すボールを踏み台にすれば届く時もあります。
あるいは、足場を大きく波打たせる攻撃の際にも、
ボスに近づき、足場が高くなったタイミングで
ジャンプすれば踏めます。
実は攻撃タイミングがたくさんあるのであまり強くありません。


最後に、おそらく最難関である3面の絨毯エリア。
ここをクリアするには「後ろに下がらない」ことが肝心です。
スタートと同時に1キャラ分ほど前に出て、
あとは溶岩が引くまで左右に動かずに、
上下の動きだけで地形をかわしていきましょう。
前に出ることで必然的に前方の視界が狭くなりますが、
地形は急に大きく変化することはありませんので、
上下の地形から判断して道なりに動くと最後まで行けるはずです。


そんなところでしょうか。
真エンドは見てませんが、ノーミスクリアは達成しました。
いいゲームだった。
以上、GBA版「アラジン」でした。