ピスコラのサンプルプロジェクトをビルドしてみる

ピストンコラージュの公式サイトで配布されている
サンプルプロジェクトをビルドするためのあれこれ。


同じような状況で困る人がもしいらしたら
参考になるかもと思い、備忘メモを兼ねてここに書いておきます。


普段からDXライブラリに頼りっきりで
素人に毛が生えたくらいの知識で
プログラムをいじってる私のような人向け。
Windows10、Visual Studio Community 2017の環境で
ビルドしました。



まずは基本的なことの説明を。


http://pxtone.org/
↑こちらがピストンコラージュの公式サイト。
普段から自作ゲームのBGM制作にはこれを使わせていただいてます。
ピスコラで制作した曲は.ptcopや.pttuneという独自形式で
出力できて、これが非常に軽量なのでいろいろ助かるのです。


古いバージョンのピスコラには
自作のプログラムからこのptcopやpttuneを再生するための
DLLが付属していて、私も長らくこれを利用させて
いただいてたんですが、最近ではDLLではなく
ソースコードの配布に切り替わっていて、
作者様の意向ではこちらを利用してほしい、とのこと。
それじゃあ私もこれからはソースコードの方を
利用させていただこう、ということで、ひとまず
サンプルプロジェクトをビルドしてみようとしたわけです。


http://pxtone.org/developer/
↑サンプルプロジェクトの配布はこちら。


で、まあビルドするためにいろいろ試したのですが、
結論を言うと、「Microsoft DirectX SDK (June 2010)」
を先にインストールしましょう、ということです。


このサンプルは「XAudio2」を利用して音を鳴らしてまして、
「XAudio2 を利用するには DirectX SDK が必要」
とReadMeにも書いてあります。
調べるとDirectX SDKは最近ではWindows SDKに組み込まれている
らしいのですが、最新のWindows SDKに含まれている
XAudio2はどうやらバージョンが違う?のかな?
Windows10、Visual Studio Community 2017の環境で
そのままビルドしても通りませんでした。


なので↓ここから別にDirectX SDKを落としてインストールしましょう。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=6812


しかし、ここでまた落とし穴。インストールに失敗します。
これについては、原因と対処法について
詳しく書いてくださっているページがありました。


http://nanoappli.com/blog/archives/4739
↑ここ。インターネットは偉大だ。
リンク先が消えた時のために要点を書いておくと、
「Visual C++ 2010 Redistributable」を
一度アンインストール。x64とx86の2つある場合は両方。
そうするとDirectX SDKが正常にインストールできるようになります。
その後、再びVisual C++ 2010 Redistributableを
インストールし直しておきましょう。


これでめでたくピストンコラージュのサンプルプロジェクトが
ビルドできるようになったはず、と思いきや、もうひと手間ありました。
ビルドしようとしたら、一部のインクルードファイルが開けないよ、
っていうエラーが出ちゃったんですよね。
私の場合は、「cstdint」と「corecrt.h」が開けないと言われました。
HDD内からファイル検索したら発見。あるじゃないか。
そのファイルのあるフォルダをインクルードに追加したら
めでたくビルドが通りました。


↑プロジェクトのプロパティを開いて
インクルードディレクトリのところに追加。


ビルドに成功すると、ptcopファイルを開いて再生できます。
紆余曲折ありましたが音が出さえすればもうこっちのもの。
あとはこれを利用して自作ゲーム内でptcopやpttuneを
鳴らしたいところです、が、それは私もこれからなので
とりあえずはここまで。
そんなわけで皆さんピストンコラージュを使いましょう。
以上、今日はこの辺で。