地獄極楽丸

ファミコンに「地獄極楽丸」という面白いゲームがあるんですが、
面白いのにネット上では好意的に紹介されてるところをあまり見ないので、
それなら自分でやってしまえ!ということで、「地獄極楽丸」について書きます。


http://www.youtube.com/watch?v=c3RMKE8JeqU (海外版)



系統的には「忍者龍剣伝」に近い感じでしょうか。
軽快な操作性に、通常攻撃とエネルギーを消費する飛び道具。
ステージ間のデモも龍剣伝の影響を感じます。


背景のフックなどにつかまってぶら下がることができ、
ぶら下がり状態からジャンプを繰り返して進んでいく場面が多いです。
特徴的なシステムはそれくらいで、結構地味なゲームなんですが、
ライフに余裕があるのに加えて一発死も存在せず、
ファミコンのこの手のゲームとしては低めの難易度に抑えられていて、
地味ながらも気持ち良く遊べる内容です。
慣れれば通常攻撃のみで全面クリアも可能。


ストーリーが奇抜で、簡単に説明すると
『ハッキングされ制御を奪われた都市制御コンピュータを取り戻すため、
「地獄極楽丸」の血を引く少年が電脳世界で歌舞伎役者の格好で戦う』
という、一見すると意味不明な内容。地獄極楽丸って?なぜ歌舞伎?
上記のストーリーに合わせて、主人公の名前が「ボビー矢野」だとか
攻撃手段が「髪の毛」だとか、バカゲー扱いされそうな要素が
てんこ盛りなんですが、ゲーム内容は至って真面目で、笑える展開はあまり無し。


実はこのゲーム、90年公開の「ZIPANG」という映画とのタイアップだったようで、
「地獄極楽丸」という人物もその映画の登場人物らしいです。
タイトル画面やエンディングにもそれらしきクレジットが。
その映画は見てないのですが、ゲームのエンディングを見ると
どういう関連があるのか、なんとなく想像つきます。
また、PCエンジンやPS2でも関連作が出てるとか。


全5ステージ+ラスボス。
動きまくりの背景やステージ開始時の演出など、ビジュアル面でも凝ってます。
BGMは、サイバーな感じのラスボス曲がお気に入り。
マイナーですが、確実に良作です。機会があれば是非。