年末年始にプレイしたゲーム

あけましておめでとうございます……と言うには少し遅いでしょうか。
今年もよろしくお願いします。

年末年始に遊んだゲームについて軽く書いておきます。

魔導の大陸

www.freem.ne.jp


倉庫で見つけた謎の石板から発生した渦に飲み込まれ、
魔法剣士シアーナと仲間たちは伝説の大陸マギーラに飛ばされてしまった!
そこで出会った妖精スパラとともに、はぐれた仲間たちを探しつつ冒険の旅へ。
魔導大陸マギーラに迫る危機の正体とは!?
はたしてシアーナたちは元の場所に帰ることができるのか!?


という、昨年11月に公開されたフリーゲームの2Dアクション。
前に紹介した『HOLY LANCER』と同じ作者さんの作品です。



前作に比べてだいぶボリュームアップしており、腰を据えて楽しめる内容。

自キャラのシアーナは2段ジャンプと無敵ダッシュが標準装備で、
切り替えて使う剣と杖の2つの武器にはそれぞれ
方向入力などとの組み合わせで使える複数の技が用意されており、
さらにそれとは別に、冒険を進めると増えていくスキルもあるなど、
かなり多彩なアクションが楽しめます。


硬直多めの操作性に少々ぎこちなさがありますが、
ゲームとしては難易度低めでテンポよく進めるので
あまり気になりませんでしたね。


全体的にパターン化の必要性が薄く、ほとんどその場のノリで突き進めますが、
いい意味で大味というか、このボリュームと内容で変に難しいよりは
このくらい簡単&大味な方が作品に合っているように思えました。
あまりアクションゲームが得意でない人でも遊べると思います。


手作りの味わいが魅力のグラフィックに加えて、今作はキャラにボイスも付いています。
前作同様、作者が素直に自分の好きなものを作った感が大いに感じられ、
クリアまで楽しくプレイさせていただきました。

Hijack ヒンジヤノホコリ

www.dlsite.com


こちらも以前紹介した『Hijack ヒトノムクロ』と同じ作者さんの作品。
昨年末発売、DLsiteで1100円の2Dアクションです。
これまたキャラにボイス付きで気合の入った作り。
1/26まで発売記念セールで少しお安くなっている模様。


Hijackというタイトルから分かる通り一応続編?ですが、
前作の話のテーマ的な部分を踏まえた台詞が終盤に少しある程度で、
話自体に連続性はないので、前作を遊んでなくても特に問題ない内容でした。


前作は、物陰に隠れてそこから敵ドローンを「ハイジャック」するという
半ばステルスアクションゲームのような立ち回りが
通常の2Dアクションとは一線を画しており、そこが印象的だったのですが、
今作ではそのハイジャックは残しつつも、
敵ドローンをよりスピーディーにハイジャックできるようになったのと、
壁蹴り、前方宙返り、後方宙返りというジャンプ系アクションの追加により
だいぶステルス色は薄れ、オーソドックスな2Dアクションに近づいた印象です。


さらに、途中でセーブできるようになったり、
ステージに配置されたコインの取得数によるマルチエンディングの採用など、
シンプルだった前作と比べてゲーム内容が拡充されています。



感想としては、いろいろと言えることはあるのですが、
楽しいアクションがほとんど封じられる水中メインの2・3面と、
落ちたら戻されて登り直しになる4・5面(特に5面はかなり戻される)という
ステージ構成の厳しさが大きいかなあというのが正直なところでしょうか。

また、前作と比べるとステージが長くてボリュームアップしているのですが、
ザコ敵の種類が少ないので冗長さを感じるところも多く。


コインを少し集めれば体力回復というシステム(HARD以外)と、
ジャックしたらいつでも回復できる回復ドローンの存在により
全体的にゴリ押しが通用する大味なゲームになっていますが、
おかげでアクションがそれほど得意でない人でも
遊べるようになってると思うので、そこは一長一短かな。


新アクションの2種類の宙返りが楽しいので、
単純にキャラを動かす楽しさがあるのは良かったです。
ドローンをたくさん出して制圧する楽しさも前作譲り。

ボイス付きのキャラが会話するだけじゃなく、
ちゃんとしたテーマを持ったストーリーになっているのも好きです。



↑セーブ不可のアーケードモードを難易度HARDでTRUE END達成。

HARDで壁になるのは、回復ドローンが使えない水中がずっと続く3面かな。
細かく上下に動いて攻撃を当てにくい人魚には慎重に対応する必要あり。

本作は近接攻撃で少し前進、射撃で少し後退する仕様なので、
落ちると大きく戻される5面ではそれを利用して位置を微調整し、
なるべく足場の端から跳ぶことで落ちるリスクを減らせます。

各種アクションを駆使してショートカットできる場所があったり、
他にもやり込むと見えてくることも多く……

お勧めできるかというと難しいですが、
個人的には大いに楽しませていただきました。

べんべろべえ

store-jp.nintendo.com


アーケードアーカイブスで配信中の『べんべろべえ』。
元は84年、タイトー作品。私がプレイしたのはSwitch版です。


主人公の「ダミちゃん」を操作し、
火事で炎が広がるビルの1階に取り残されたヒロイン「新潟のなおちゃん」を
救出するという固定画面の2Dアクション。


一番上の4階右端からスタートし、消火液を発射して火を消しつつ進み、
「スズキ ヒロくん」や「日吉の山のラスカル」などの
様々なお邪魔キャラや障害物をかわしながら1階まで降り、
1階右端のなおちゃんに辿り着けばステージクリアというルール。

……キャラの名前の意味不明度が高いですが、
どうも当時のタイトーの内輪ネタで作られた部分が多い作品のようです。
ちゃっくんぽっぷのちゃっくんやエレベーターアクションの黒服も出るよ!


残機制で10万点ごとに1UP。
背景や仕掛けのラインナップが異なる3つのステージで1ラウンドとなっており、
ラウンド9まで配置などが変化し、
ラウンド10以降は以前の面が繰り返すループゲーム、とのこと。



感想。
まず当時のゲームとしては、敵キャラ仕掛けその他の種類が豊富で、
動きも作り込まれており、カラフルかつコミカルなグラフィックも見栄えが良く、
ちょっとこれはすごそう面白そうというのが画面を見た第一印象でしたね。


で、実際にプレイしたところ……
多彩なオブジェクト群に対して、ルールも複雑なのが面食らったところ。

当たっても平気なもの、当たるとミスになるもの、
当たってもミスにはならないが一定時間動けなくなるもの、
しゃがんで回避できるものとできないもの、
その辺の対応を憶えるのが少々煩雑かなと。


しかしながら、それを一通り理解して動けるようになると
序盤は(当時のゲームとしては)抑えめの難易度で、
ちょっとやり込めば結構進めるようになり、
なんだかんだで慣れるとしっかり面白いゲームだと感じました。


ただやはり9ラウンドもあるので一周は難しい。

しゃがみ→立ち上がりの動きや振り向きモーション中などに
移動が一瞬止まるような挙動なので、どうしても各動作の始めが
ワンテンポ遅れてしまったり、微調整もしにくかったりするのがネック。

その辺、モーションが凝ってても快適に動かせるような操作性が
制作側で意識されていくのはもう少し後の時代の話ということでしょうか。


ランダム性の高さゆえに理不尽なミスを食らうこともありますが、
先に進むほど面クリア時のボーナススコアが増えてエクステンド頻度が上がるので、
多少のミスを残機押しで進んでいくのがコツ……なのかな。



↑私は8-1まで進めて563320点が最高記録。
頑張ればもうちょい行ける気もしますが、無理せずこのあたりで切り上げておきます。


本作は9999990点でカンストのようですが、
Switch版のランキングモードには現時点でカンスト達成者が
2名いらっしゃるのが素晴らしい。いいゲームでした。