「KAGE」と「忍者龍剣伝GB」

最近はゲームボーイの「忍者龍剣伝GB 摩天楼決戦」をプレイ中。
少し前に龍剣伝2をプレイしたのが記憶に新しいところですが、
このGB版もなかなかいいゲーム。


Wikipedia等にも書いてありますが、開発はナツメで、
ファミコンで同社が出した「KAGE」がベースになっているとか。
KAGEは私もかなり前にプレイしましたが、ファミコンのアクションとしては
とても完成度が高い内容で、結構やり込んだ記憶があります。


http://www.youtube.com/watch?v=VrYj__kHjBI


KAGEについては詳しく解説しているサイトがありますので
(GAME KOMMANDER様 → http://www.ne.jp/asahi/hzk/kommander/rvkage.html
細かい説明は省きますが、特に武器システムが良くできていて、
刀と鎖鎌の2系統のメイン武器のうち、
ダメージでパワーダウンしても射程が変わらない鎖鎌を使えば
初心者でもクリアできるようになっている一方、
ノーダメージで進める上級者は刀の最大パワーアップ状態を維持して
遠くからビシバシ敵を斬りつつスピーディで華麗なプレイが可能で、
「万人向けの難易度だけどやり込むと奥が深い」という
絶妙なバランスになっています。


また、種類問わずアイテムを取った直後にはわずかな無敵時間が発生し、
これを利用して敵をすり抜けることができる等、
やり込むにつれて見えてくる細かいテクニックもあり、
これがゲームをいっそう奥の深いものにしていると思います。


で、「龍剣伝GB」の話に戻りますが、確かに面白いゲームではあるものの、
さすがに完成度の面ではKAGEには及ばなかったかなといったところ。


http://www.youtube.com/watch?v=Eiip3N812Gk


確かにアクションや音関係はKAGEに似ている部分が多いですが、
武器が龍剣伝準拠の短い刀+回数制限のある飛び道具(炎波の術)
という構成なので、KAGEのような使い分けによる奥深さはなく、
また、今作の炎波の術は、5発しかストックできない代わりに
かなりの広範囲を一度に攻撃できるというボム的な武器であり、
その割にはたくさん手に入るので、面倒になったらとりあえずぶっ放すという
適当な使い方でも事足りてしまうあたりが、ちょっと大味感あり。


また、FC版初代龍剣伝と同じくザコ敵は全て一撃で倒せますが、
ほとんどの敵がジャンプで飛び越えられないのに加えて、
盾を構えてこちらの攻撃を防御する敵もいたりするので
FC版初代龍剣伝ほどのテンポの良さもないです。


……と、そんな感じで、「忍者龍剣伝」と「KAGE」という
前身となった名作と比べてしまうと気になる部分もあるのですが、
基本的な作り自体はしっかりしており、ギミックも豊富なので
一つのアクションゲームとしてはなかなか楽しめる内容です。


ひととおりプレイしましたが、難易度に関しては
ラスボスがやや手ごわいのを除けば難しい場面は特になく、
少しやり込めばノーミスクリアも簡単でした。
アイテムを一切取らずにプレイすると、多少面倒になるものの、
要所要所でちゃんとパターン化が必要になってきていい感じです。


以上。
これで2Dの龍剣伝シリーズで未プレイなのは
残すところ3とAC版だけ……と思って調べたら
ゲームギア版や海外限定のマーク3版なんてのもあるのか。
まだまだ龍の忍者の戦いは終わらない……
そういえば3DSバーチャルコンソールゲームギアのタイトルが
配信されるという話はどうなったんでしょうね。