ロイド・ザ・モンキー3:魂の黙示録
少し前ですが、ロイドザモンキー3をプレイしましたので感想を書いておきます。
正式タイトルは『ロイド・ザ・モンキー3:魂の黙示録』。
以前感想を書いた『2』の続編であり、
1作目の『ロイド・ザ・モンキー』から続くシリーズ三部作の最終作!とのこと。
1・2について書いた記事はこちら↓
https://bunaguchi.hatenablog.com/entry/2023/01/10/005850
https://bunaguchi.hatenablog.com/entry/2024/03/20/160036
フリゲだった1作目、数百円で買える2作目に対して、
この3作目は1000円以上になっていますが、ボリュームも過去最大。
三部作の最後だけあって力の入った作りです。
制作はアメリカのマイア・ゲームスさん。
今年の7月末にSteamでリリースされたようで、
その後他の販売サイトでも順次買えるようになっています。私はBOOTHで購入。
Steam
https://store.steampowered.com/app/2615440/3/
BOOTH
https://booth.pm/ja/items/5967912
DLsite
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ01236578.html
ゲーム内容は、ジャンルとしては2Dアクション。
近距離型のロイドと遠距離型のロラという2人のプレイヤーキャラがいますが、
2人を切り替えて使うシステムだった前作とは異なり、
今作は「ロイド編」と「ロラ編」に分かれておりゲーム開始時に選択。
それぞれのキャラに対して異なるステージが用意されています。
そして、ロイド編6ステージ、ロラ編7ステージをクリアすると、
前作同様の2人を切り替えながらプレイする最終ステージに挑めるようになる構成。
セーブは自動ではなく、ステージ選択画面でKキーを押さないと
保存されないのに注意が必要かな。
クリアまでプレイしましたので感想。
前作までと同様、アクションゲームとしては非常に荒削りな作り。
変なとこに落ちて上がれなくなって詰んだり、ボスが微動だにしなくなったりなどの
バグっぽい挙動に普通にプレイしていても出くわします。
テキストは例によって日本語を選択できますが、
翻訳のクオリティがアレなのも前作とあまり変わらないように思えます。
一方でグラフィックは、整った絵とは言いかねるものの、
アニメーションに結構な枚数が費やされていてこだわりを感じます。
そして何よりも、そのこだわりが爆発している気合の入ったフルボイスアニメムービー。
前作よりもムービーが挿入される場面が増えており、ストーリーを盛り上げます。
ロイドザモンキー3、ここまで「ドラゴンボール大好き!」でやってきておきながら、終盤で○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○のはオッと思ったし、そこから繋がるあの結末もすごい良かった。ちゃんと「ストーリー」をやっている。 https://t.co/iamwUAq7mW
— bunaguchi (@bunaguchi) September 18, 2024
↑ネタバレ感想ツイート。いや本当に、三部作の最後だからか、
ストーリーに関しては前作までと比べても力が入っていてかなり楽しめました。
ドラゴンボールや日本のゲーム作品などへの情熱が
作品全体に散りばめられているのは前作でもそうだったのですが、
今作はそれに縛られていない独自の「ストーリー」がちゃんとあるように感じましたし、
それが炸裂する終盤からエンディングにかけての展開は特に印象的でした。
「ゲームとして」オススメできるかというと難しいのは相変わらずですが、
こうした同人作品の扱い方(?)を心得ている方にはオススメしたい作品。
三部作なのでまずは1からどうぞという形にはなってしまいますが……(笑)
個人的には非常に楽しませていただきました。ありがとうございました。
キム・ポッシブル
2004年、ディースリー・パブリッシャーから発売。
当時日本でも放送されたアメリカのディズニー製人気アニメのゲーム版。
海外ではGBAで3作出ているうちのこれが2作目らしいですが、
日本ではこれ一作しか発売されなかったようです。
ハイスクールに通うティーンエイジャーでありながら、
スーパーヒーローとして活躍する主人公の女の子キム・ポッシブル。
相棒のロン、天才ハッカー少年ウェイド、ハダカデバネズミのルーファス、
仲間たちとともに悪と戦う!というのが原作の内容のようですが、
YouTubeディズニー公式に上がってる動画を見る限りではコメディ色強め?
ゲーム内容は2Dアクション。
全4面……というか、マリオ的に言うと全4ワールドで、各ワールドに複数のステージ。
各ワールドの後半にはSTG面などの通常とルールが変わる特殊ステージもあり。
ワールドごとに異なる事件が起こり異なる悪役と戦う、オムニバスというか、
一話完結のアニメのノリをゲームにも採り入れたような内容。
慣れても通しクリアには1時間くらいかかるかな。
さらにカードとかの収集要素も集めようとするともっとかかると思うし、
そこは2000年代のゲームだなあというボリューム感です。
ただ自分の買ったカートリッジはセーブ用の電池が切れているようで、
ゲームの進行具合や集めたカードなど一切セーブできない状態なので、
さすがに収集要素コンプまではやってません(笑)
一通りプレイしましたが、敵と戦うよりもアスレチック重視のような作り。
基本はジャンプと近接攻撃ですが、空中の棒などにぶら下がったり、
足場の端につかまって登ったり、移動系のアクションが豊富。
ワイヤーアクションが標準装備で、1面から活用する場面が多く、
実質これがメインのような趣もあります。
真上か斜め上にワイヤーを発射し、天井のどこにでもフックできて、
左右にスイングして任意のタイミングでジャンプできるタイプのオーソドックスな挙動。
さらに、ワールドクリアでも新たなアクションが解禁され、
次のステージからそれらを活用していく構成。
新たなアクションは初使用時にチュートリアルがある丁寧な作りです。
慣れると操作感は良好で、豊富なアクションで地形やギミックを越えていくのに
楽しさがあり、なかなか良いと思いましたね。
一方、難点としては、キャラサイズに対して画面が狭いのがだいぶ気になりました。
特に縦方向の視界が狭く、にもかかわらずマップは縦にも結構広いので、
飛び降りたら下に足場があるのかないのか、分からないような状況で
空中アクションをやらされることが多い。
また、アイテムの置いてある脇道が多いのはいいのですが、
多すぎて順路がどっちなのか分かりにくい場面も多く、
上下の視界の狭さと相まって結構迷うステージもあり。
一応、十字キー上下を長押しで少しマップの上下を見れるようにはなっているのですが、
ぶら下がり状態で下入力すると落ちてしまうこともあり、あまり機能してない印象。
それから、アスレチック重視で楽しめる反面、敵と戦う楽しさに乏しいとも感じました。
ザコ敵は「左右に動いており主人公を見つけると攻撃してくる」というものが多く、
種類が少なくて避けたり倒したりする楽しさに欠けるというか。
難易度は基本的に高くないと感じましたが、特殊ステージのうち
ルーファスを操作するステージと終盤のシーゴー追跡面の2つは高難度。
ハダカデバネズミのルーファスを操作するステージは、
食らうと一発アウトな代わりにミスっても残機が減らず、
制限時間内にゴールにたどり着くというどちらかというとミニゲーム的な内容ですが、
シーゴー面の方は挟まれたら即死の高速強制スクロールで、
挟まれと落下以外はダメージで済みますが、その代わりミスるとしっかり残機が減る。
この2つの面だけノーミスは結構難しいと思います。
あとは、一部のボスはちゃんと倒し方を考えないと結構死ねたりもする。
難しいのはそのくらいでしょうか。
私は終盤のシーゴー面以外はノーミスでクリアできました。
頑張ればノーミスクリアもいけなくはない気もしますが……このくらいにしておきます。
いいゲームでした。