Switchの『シティコネクション・ロケット』をプレイしました。
元は2004年にジャレコが携帯電話向けに配信した作品で、
G-MODEによるガラケー作品復刻プロジェクト『G-MODEアーカイブス』の一作。
シティコネクション・ロケット - G-MODEアーカイブス
https://gmodecorp.com/gmodearchives/city-connection/cityconnectionrocket/
ジャレコ作品では比較的知名度が高い『シティコネクション』をベースとした作品で、
上記公式ページによると、『「シティコネクション」シリーズの正統な続編作品』!
「シリーズ」と書いてありますが、シティコネクションの名を冠する作品は
本作以外だと元祖AC版とその移植のみ……ですよね?
ともあれ正当続編ということで、以下、元祖シティコネクションを「前作」と書きます。
自機の車は操作しなくても前進し続け、ややクセのある操作性。
オイル缶を敵車にぶつけてスピンさせ、体当たりで吹っ飛ばす!
この辺の基本は前作のシステムが踏襲されています。
前作は、「床を塗りつぶす」という変則ドットイート的なシステムが特徴的でしたが、
本作ではそこが大きく変わっており、機密書類が入ったトランクを回収、という設定で
マップ内に散らばっているアイテムを集める形になっています。
オイル缶は、普通に発射するほかに、敵を追尾するホーミングオイルが新たに登場。
アイテムを取ることで通常のオイル缶と切り替わります。
それからタイトルの由来にもなっている新アクション、「スーパーロケット」。
ゲージ消費でロケット噴射、攻撃判定付きの高速移動で敵車を蹴散らせます。
一部の床や壁も破壊可能。空中でも使えるしゲージは時間経過ですぐ回復。
これを使って上昇しないと届かない足場なんかも普通に出てくるので、使用頻度高し。
ステージは、前作は上下にはスクロールせず左右にループするマップでしたが、
今作のステージは、左右のループはそのままに上下にも広くなっていて、
マップ内に散らばったトランクを探し回るような探索寄りのステージが多いです。
ライフ制なしの残機制。
3ステージごとにボス戦があり、ボス面もカウントすると一周は16ステージかな?
ですが、各面で国旗アイテムを取ることで次に進むステージが変わったり、
各面に一つずつある「超機密書類」や、「隠しキャラ」の存在など、
ガラケーとはいえ2000年代のゲームらしく、やり込むとけっこうボリューミー。
主人公クラリスが国連のエージェントとして秘密結社と戦うストーリーで、
アクションゲームとしてはテキストが多め。ただし深刻な事態とかは起こらず、
クラリスと癖のあるキャラたちのユルい会話がメインなキャラクター重視っぽい作り。
戦車や戦闘ヘリまで出てきて車がブッ飛びまくるけど死人は出ない世界観。
以下プレイした感想。
もともとガラケーのゲームと考えると、なかなか悪くない出来というか、
2Dアクションとして思いのほか熱いゲームになっていて楽しめました。
攻撃手段は、落ちてるのを拾って使うオイル缶とゲージ制限のあるロケットですが、
どちらもすぐ補充・回復できるとはいえ無遠慮に使い放題というほどでもなく、
オイル缶やゲージの残りを気にしながら立ち回る適度な緊張感がありました。
トランクを探し回らなければならない探索要素は賛否ありそうなところですが、
プレイを繰り返し、場所を憶えて効率よく回るというパターン化の必要性を生んでいて、
個人的には悪くない作りだと思えましたね。
まあ、憶えきれずに「最後の一つどこだよ!」ってなることもあるので(笑)、
レーダーマップとか何らかのヒント機能くらいはあってもよかったかなと思いますが。
元ガラケー作品ゆえか、操作性の微妙なぎこちなさや効果音がないのが惜しいところ。
床を塗りつぶす要素のオミットや、BGMが「あの曲」ではないことなど、
前作で特徴的だった要素が変更されているのも少し残念ですが、
本作単体で見ると充分な完成度で、なかなか遊べる2Dアクションだと感じました。
前作同様、不意に現れる「猫」に当たるとミスになるのですが、
この猫の出現のランダム具合に泣かされることが多く、そこだけ理不尽に感じたかな。
特に上から降ってくる猫がえげつない。
ジャンプしたら突然上から現れて回避が間に合わず激突してしまうことがあります。
あと、アイテムと重なった位置に出ることがあるのも勘弁してほしかった。
慣れると死因の8割くらいに猫が絡む印象。
コンティニューは無限のようですが、基本的に残機が増えないゲームなので、
ノーコンクリアを目指すとだいぶ「攻略」が必要になってくるバランスが私好みでした。
一方、ノーミスまで目指すと猫による事故が辛く、しんどさの方が上回ってしまうかも。
ノーコンで通しクリアまでプレイしてハイスコアは2350600点。
超機密書類と隠しキャラは結構集めましたがコンプまではできておらず。
超機密書類を集めるとメニューから見れるようになる情報の中には、
ストーリー分岐条件や隠しキャラの出し方などの攻略情報もあるので、
集めるほど攻略に有利になり、何気にこれも収集要素として良くできてる気がします。
いいゲームでした。