ソロモンの鍵(FC版)

FC版『ソロモンの鍵』をプレイしました。テクモより86年発売のゲーム。
今だとNintendo Switch Onlineでもプレイできるほか、
アーケードアーカイブスでAC版も配信されているようですが、
私がプレイしたのは3DSバーチャルコンソール版です。


ソロモンの鍵 | ニンテンドー3DS | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000012593



言わずと知れたアクションパズルゲームの金字塔……という認識でしたので、
一度はちゃんとプレイしとかんとなと前から思っており、
これまた3DSが終わる前にやっとこうという判断で購入。


地下の星座宮奥深くに悪霊たちを封じ込めたと言われる伝説の魔導書「ソロモンの鍵」。
あるとき、伝説を追い求めた一人の道士が、ついに「ソロモンの鍵」を発見。
だが、それを手に取った次の瞬間、封印は解かれ、
悪霊が復活し、世界はカオスと化してしまった。
王から世界の修復を命じられた魔法使いダーナは、
世界を元に戻すため、今、魔の星座宮に足を踏み入れる……

というストーリー。


ゲーム内容は、隠し面を含めると全部で50面以上もある
固定画面のアクションパズル。一発死の残機制で、セーブやパスワードのない長丁場。
先のステージにワープできる隠しアイテムもありますが、
使うとベストエンドの条件が満たせなくなるようです。


十字キー左右で移動。下でしゃがみ、上でジャンプ。
しゃがみながら移動もできますが、あまり活用の機会はなかったかな。

Aボタンで、本作のメインアクション「換石の術」を使えます。
通常は目の前にブロックを生成、しゃがんで使うと1マス下に生成。
さらに、16ドット単位のマスの端まで身を乗り出して使うことで、
1マス先に出すテクニックもあり、これも攻略上重要です。
また、既に存在するブロックに換石の術をかけることで破壊。
この換石の術をいかに使いこなすかがこのゲームの肝であり、面白いところ。

Bボタンで「火球の術」を使用。アイテムを取ることでストックされ、
使うと火の玉が飛んでいき当たった敵を倒すという攻撃手段です。
単純な飛び道具と思いきや、これも「地形に沿って進む」という特徴があるので、
換石の術と併せて、本作のパズル性を高めている印象。


各ステージは、鍵を取って扉に入るとステージクリアというルール。
アクション寄りのステージとパズル寄りのステージがあります。
全体的に難易度が高く、終盤では鍵がブロックに隠れていたりもするほか、
特定の場所に換石の術を使うと出現する隠しアイテムも多くあり、
さらには、隠しアイテムを集めると行ける特殊な隠しステージが
マルチエンディングの分岐の条件になっている、という込み入った構成です。



最近ずっとプレイしていましたが、ようやくエンディングに到達できたので感想。


まず、ゲームのシステムというかルールが、
当時の作品としてはとてもよくできている、気がします。
パズル方面は知識が浅いので「気がします」ですが、
どこにどうブロックを作ってどう鍵を取り、
どうやって出口にたどり着くか、考えさせられる場面が多いです。
終盤は消せない炎の障害物がある足場の端ギリギリに乗ったり、
空中で換石の術を空振りして滞空時間を稼ぐなどの
応用テクニックまで求められる作りで、プレイヤーの総合力(?)が試されます。

アクションゲーム的には、敵が乗ってる足場の延長上にブロックを作って
敵がその上に来たタイミングでブロックを壊して敵を落下死させたり、
地形に沿って動く敵をブロック作って誘導して閉じ込めたりとか、
そういうのが楽しいですね。地形を生成できるというシステムを
パズル的にもアクション的にも活かした作りで、完成度が高い。


一方でしんどかったのが、50面以上にも及ぶ長さと、高い難易度。
一発死の残機制でコンティニューも裏技扱いという仕様面の厳しさもありますが、
ゲーム後半は普通に難度の高いステージが多く、
終盤まで行くと、パズル面なら一手間違えるとミス確定、
アクション面なら敵の動きを把握した上でキワどい回避が必要、
みたいな厳しいステージが続きます。


あと、裏技でコンティニューできるとは言っても、
コンティニュー時には持ってる火球の術も失われるので、
ステージによってはコンティニュ一してもどうにもならなかったり。
一応全てのステージが火球の術なしでクリアできるようには
なってるらしいのですが、とてもそうは思えない面もちらほら。


まとめると、ルールが洗練されていて完成度が高いが、
アクション方面もパズル方面も高難度な上にワンプレイが長く、
攻略に体力が要るゲーム、という感想です。

最終スコア2751040点。ゲーム偏差値(GDV)なる数字も表示される。


というわけで、最終的には攻略サイト様の助けを借りつつ
どうにかこうにかワープなし・ノーコンティニューで
エンディングまでたどり着けました。

エンディング分岐に関わる隠しアイテムを集めてなかったので
一番グレードの低いエンディングでしたが、
それでも一応ハッピーエンドなのは良いですね。

より良いエンディングを目指そうとするとさらに難易度が上がりそうですが、
さすがにお腹いっぱいですので、私はここまでとしておきます。
いいゲームでした。