クラックダウン(MD版)

メガドライブ版『クラックダウン』をプレイしました。
AC版は89年、MD版は90年リリースのセガのゲーム。


Steamで配信されていたセガの旧作の多くが12/6でストアから撤去されたのですが、
その前にせっかくだから何か買っておくかと思い購入しておいたタイトル。

なので現在は既に買えなくなっております。
今遊ぶなら、AC版がアストロシティミニに収録されているようです。


クラックダウン | Wii(R) バーチャルコンソール メガドライブ 公式サイト
https://vc.sega.jp/vc_crackdown/


↑MD版はWiiバーチャルコンソールで配信されてた時の
公式ページが残っていたので貼っておきます。


狂気の科学者ミスターKは、自ら作り出した人工生命体軍団を率いて
工業都市アトランティスを占拠。そこを拠点に世界征服に乗り出そうとしていた。

新型時限爆弾を用いてアトランティスを破壊せよ。
国連からの指令を受けた特務機関員ベンとアンディは、
ミスターKの野望を砕くため、今、アトランティスに潜入する!

というようなストーリー。



Steamで配信されていたのは海外版とのことで、
ゲーム内容に日本版と差異があるのかは分かりませんが、
タイトル画面に大きくクレジットされている"SAGE'S CREATION"というのは、
北米でホット・ビィのゲームを販売していた会社らしく(インターネット調べ)。
つまりMD版の開発はどうやらホット・ビィのようです。


主人公は2人の特務機関員ということで、2人同時プレイが可能。
プレイ画面もそれ前提の左右分割構成になっているのですが、
例によって孤独ゲーマーなので1人プレイしかしていません。


ゲーム内容は、トップビューの2Dアクションゲーム。

縦横に任意スクロールするステージで、点在する×印に触れると時限爆弾をセット。
全ての×印に爆弾をセットし、ステージの右端の出口から脱出すればステージクリア。


操作は、十字ボタンで移動と、3つのボタンで攻撃、武器切り替え、スーパーボム。
移動も攻撃も8方向に可能。

攻撃はマシンガンとキャノンの二種類を切り替えて使います。
どちらも弾数制限があり、ステージ内に落ちているものを拾って補充。
敵が目の前にいる時に攻撃すると、飛び道具の代わりに近接攻撃が出ます。


キャノンと近接攻撃は種類にかかわらず一撃で敵を倒せますが、
マシンガンは2発当てないと倒せない敵もいます。

マシンガンはその名に反して連射が速いわけでもなく、
貫通性能があるキャノンの方が強いので、大抵はキャノンを温存したい場合のみ
マシンガンを使うようなプレイングになると思います。
AC版では武器切り替えがなくキャノン優先で消費するシステムだったとか。


スーパーボムは画面内の敵を一掃するアイテム。これも落ちているものを拾って補充。
敵だけでなく、一部のトラップも短時間だけ消したり止めたりできるので、
難しい場面では決め撃ちしていくのも有効。


それともう一つ、特徴的なのが「壁貼り付き」のアクション。
壁の方向に十字キーを入れると、壁に貼り付いて当たり判定が小さくなります。
これにより狭い通路でも正面から飛んでくる敵弾をかわすことが可能。


ライフのない残機制で、基本的にその場復活なのですが、
タイムアップで死んだ場合はステージの頭に戻されて仕切り直しになるようです。
ただし、本作の制限時間は「残り時間=仕掛けた爆弾が爆発するまでの時間」なので、
タイムアップ時に全ての爆弾を仕掛け終わっていた場合は、
爆発により一機失うもののクリア扱いになって次のステージに進めるようです。
爆弾で都市を爆破するのが任務という設定に即したシステム。


1-1から4-4まで、全16ステージ。
ボス戦は最後に待ち受けるミスターKだけで、途中のステージにボス戦はありません。



感想。

基本的に、狭い場所で壁貼り付きのアクションを駆使することで敵の射線を避け、
死角から敵を確実に潰しつつ進んでいくゲームという感じがしましたね。
ちまちましている。だがそれが楽しい!
公式に「スニーキングアクション」と書かれているだけあります。

壁や敵の死角を利用した立ち回りはもちろん、
敵弾は敵にも当たるので、慣れると敵同士の同士討ちを狙ったりもできて、
地味ながら熱い攻防が存分に楽しめます。

ギミックの使い回しが少なく、ステージがちゃんと差別化されていて
冗長感がないのも好印象。

難易度が高く(特に後半)、クリアには敵の挙動や配置の把握だけでなく、
画面上部のマップを見つつルート取りを考えることも必要。なかなか攻略が熱い。


そんな感じで、基本的なシステムやステージ構成などは完成度が高いと思いますが、
一方で、一部の当たり判定がかなりプレイヤー不利な設定になっているのが不満。

こちらの近接攻撃の当たり判定が異様に狭くて、近すぎて当たらなかったり、
微妙にズレてて当たらなかったりと、慣れないうちはストレスフル。

トップビューのゲームですが、落ちると死ぬ溝や穴が登場するステージもあり、
足場から半歩もはみ出たら落下死!という厳しい判定でこれにも悩まされます。


それから、3-4に登場する電撃トラップの、特に斜めになっている電撃。
ちょっとカスりそうかな?程度の位置取りでいきなり死ぬのが納得しがたいです。
これのせいで電撃の間を通り抜けるのが見た目以上にシビア。

この辺は技術的な事情もあるのかな。AC版はちゃんとしていたと思いたい。


あとステージ構成が良いとは書きましたが、
穴だらけ+ベルトコンベア+高速レーザーUFOのコンボが凶悪すぎる3-2と、
ラスボスが運ゲーじみている最終面4-4は例外かなという気も。

この2つの面に共通する、「高速移動しつつレーザー撃ってくる敵」が厄介すぎて、
少なくとも私の実力ではボムを使わないとどうにもなりません。

壁や死角を利用したスニーキングなプレイが楽しい本作で、
それが通用しないステージはやっぱイマイチかなという感覚です。



一通りクリアするまでプレイしました。
難易度HARDでワンミスクリアの1400800点が最高記録です。
ノーミスは不可能でもなさそうですが、自分の能力だとかなり運が絡みますね。


逆に言うと、ノーミスにこだわらなければHARDでも安定してクリア可能な作り。

HARDは敵の無限湧き頻度が高くなっているのと、
残機が増えにくくなっているのは感じましたが、
そこまで劇的に難しくなっているわけでもなく。
NORMALをちゃんと攻略できた人なら、少しの練習でHARDもクリアできると思います。


www.youtube.com


↑上記のワンミスでクリアできたプレイを動画に撮っていたので、
久々にYouTubeに動画を上げてみました。
かなりうまくいったプレイで、ラスボスで死にさえしなければ……!

しかしこの後何度挑んでもこれ以上のプレイができなかったので、
観念して引退したいと思います(笑)

いいゲームでした。