東幻亰メモワーズ / 天神怪戦

東幻亰メモワーズ


『東幻亰メモワーズ』をプレイしました。
ムゲンユウギドウ様制作のWindowsフリーゲームです。
固定画面のマップで、スコップで穴を掘って動き回るエイリアンを落として埋める
トップビューの2Dアクションゲーム。

……そう、『平安京エイリアン』の直球オマージュ作品です。



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https://www.freem.ne.jp/win/game/30599


内容は見たまんま平安京エイリアンなのですが、
挙動やギミックは原作の、特にGB版に近いように思えました。
マス目単位の移動に、掘れないマスや水上のイカダなど。
そこにSFC版風の壊せる障害物と、敵や障害物から出るアイテムによる
パワーアップ要素が盛り込まれ、いわばGB版とSFC版のいいとこ取りのような作り。


アイテムは取ると画面上部のアイテムスロットに入り、
スロットに空きがある分しか取れないので取得数に限界がある反面、
同じアイテムをスロット内に3つ(Pアイテムの場合は2つ)並べると
追加効果があったりと、アイテム周りのシステムにオリジナリティがあります。


敵エイリアンにもバリエーションがあり、原作のコピーで終わっていない、
平安京フォロワーとしてしっかり遊べる作りで、楽しくプレイさせていただきました。


1-1から4-3まで+ラスボス面の全13ステージ。
ワンミスで最終スコア73550点が今のところの私のハイスコアです。

自キャラとエイリアンの初期配置にランダム要素があるので
若干運ゲーっぽくなるときもありますが、
頑張ればノーミスクリアも行けるんではないかな。


東幻亰メモワーズ - プレイ動画
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42241974


↑というわけでニコニコにプレイ動画も上げました。
フリゲですので平安京ファンの皆様はプレイしましょう。


天神怪戦


ゲームボーイの『天神怪戦』もプレイしました。
1990年発売。奇しくもGB版平安京エイリアンと同じメルダック製。


ゲーム内容は強制横スクロールのシューティング。
5種類いるキャラから4人までお金で雇い、隊列を組んで戦うシステムで、
連れているキャラは全員が画面に表示されます。
キャラごとにHPがあって、当たり判定も全員にあるという思い切った仕様。
世界観は和風、雇えるキャラも足軽、侍、忍者、僧侶、巫女という
総じて独自色強めの内容です。
パーティーが全滅するとゲームオーバー。全6ステージ。
江戸時代を舞台に、魑魅魍魎を退治していきます。


操作は、十字キーで移動。隊列の先頭のキャラを操作し、
他のキャラは隊形を維持しつつ先頭のキャラについてきます。

Aボタンでキャラによって性能が異なるショットを発射。
Bで隊形の変更。セレクトボタンで隊列の先頭のキャラを入れ替えます。
さらにAB同時押しで、『天神変化』を発動。
先頭のキャラの命と引き換えに、一定時間無敵の怪物に変身して攻撃できます。


所持金は2500文からスタートし、ゲーム中で敵を倒すと出る小銭を取って増やせます。
ゲーム開始時及びステージ開始時にお金でキャラを雇えるほか、
ステージ途中には店があってお金を払って回復できたりします。

ステージによっては、通常のお店以外にも、おみくじを引けたりする特殊な施設もあり。



一通りプレイした感想。
4人で隊列を組んで火力で押す感じのプレイをすると豪快で楽しいんですが、
当たり判定も全員にある都合で敵弾の回避が大変になるので、
攻略を詰めると結局、パーティーを組まずに2連射できる忍者一人だけで進むのが
安定度が高くなってしまうのにちょっと本末転倒感があると思いました。

もっとも、キャラの初期HPが多めに設定されている上、道中の店でも回復できるので、
複数人プレイでも被弾はしますが戦えないということもなく、
その辺の大味さをどう感じるかが評価の分かれ目という気がします。

オールクリア時に使いづらい性能の巫女を連れていると
ちょっと豪華な(?)エンディングが見れるので、
それを目指すと終盤の攻略にひと工夫必要になり、
上記の一人プレイ有利という本末転倒感が軽減されるように感じましたね。


マイナーメーカーの古いゲームということで、
ステージ構成なんかは今見るとさすがに単調というか冗長な部分もありますが、
店などの人物グラフィックのコミカルな味わいや、
世界観や音楽の和風な魅力もあり、個人的には楽しく遊べました。


というわけで、裏技使用時のバッドエンドまで含めて全エンディングでクリア達成。
開始時の所持金を増やす裏技があり、それを使ってクリアした場合に
専用バッドエンディングになるという、妙なところで凝った作りで、
その辺も味わい深いところ。いいゲームでした。