スペランカー(FC版)

3DSバーチャルコンソールの『スペランカー』をプレイしました。

「再評価されたクソゲー」の代表格として名高いゲームという認識ですが、
今まで未プレイだったんですよね。


元はカラテカロードランナーで有名なブローダーバンド社のゲームで、
それをアイレムファミコンに移植して1985年に発売、という経緯だそうな。


スペランカー | ニンテンドー3DS | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000012595


洞窟内に散在する鍵を取って扉(赤青の壁)を開けて下へと進んでいき
ゴールを目指すのが基本ルール。青い鍵は青い扉、赤い鍵は赤の扉を開けられます。

舞台となる洞窟は縦に長く、縦にはスクロールしますが、
横は2画面分ほどの広さで画面切り替え式。
マップは入り組んでいてある程度探索しながら進む感じになりますが、
横の広さが2画面なこともあり、探索ゲーというほど複雑ではない作り。

全4面構成ですが、最後の4面以外はゴールに到達すると床が開いて
画面切り替えなしでシームレスに次のステージに進みます。


移動とジャンプと幽霊を倒せる銃が標準装備で、
他に岩破壊用の爆弾とコウモリ撃退用のフラッシュを道中で拾いつつ、
それらのアクションとアイテムを駆使して入り組んだ洞窟を踏破。
4面ゴール地点のピラミッドに到達し、宝を手に入れるのが目的。
クリアすると難易度が上がった1面に戻るループゲームです。


もはや説明不要かとは思いますが、ちょっと高い場所から落ちると死、
ロープにつかまってるときに不用意に横を押すと動いて落ちて死、
爆弾置いたらすぐ離れないと巻き込まれて死……と、
あまりに簡単に死んでしまう主人公が本作最大の特徴であり語り草な部分。



分かってはいましたがプレイ開始直後は噂に違わぬ死にっぷりで、
そこ落ちるのかよ!?っていうとても落ちそうにない隙間に落ちるなど、
普通のゲームなら適当に進んでも良さそうなところで繊細な微調整が要求され、
ボロボロと死にまくりました。


しかし一方で、思いのほか軽快に動かせる操作性で、
速めの移動速度に、ジャンプもヒョイっと軽快だし、
単純な「動かす楽しさ」があるのが良いと思いましたね。


プレイに慣れると、1UPの機会が多めなのもあって割とすぐに1周クリアできました。
実はそれほど難易度は高くないように感じます。


敵は固定配置のコウモリとたまに発生する幽霊だけで、
アクションを邪魔する敵がほとんど出てこないので、
操作さえミスらなければ洞窟内をテンポよく駆け回ることができて爽快。

そしてその操作ミスが最大の敵であり、
油断すると何でもないところでコロッと死ねます。
常に死と隣り合わせの緊張感の中でテンポよく駆け抜けていく
プレイ感が実に楽しく、なるほどこれは名作や……と思いました。

最初は死にまくる取っつきの悪さから来るクソゲー感と、
そこを乗り越えた先にある爽快感、達成感の落差が素晴らしい。


先に進むのに必要な爆弾が消費アイテムだったり、
何もしなくても減っていく酸素ゲージが尽きたら死ぬとか、
下手なプレイでアイテムが足りなくなったら詰むような面倒くさいゲームな気が
プレイ前はしていたのですが、実際プレイしてみると、
アイテムの配置数が多くてむしろ余るくらいのバランス。
節約の必要性とか面倒くさい要素はあんまりなかったのが私好みで楽しめました。

ひたすら周回して500万越え


無限ループゲーですが、6周目まで変化があります。
マップは壁の色以外同じですが、鍵の取り方に条件が付く。
アイテム節約の必要がないと上に書きましたが、
4周目以降は鍵を取るのにフラッシュが必須になるので、
そこだけちょっと気を付けなければならないかな。


3周目以降の鍵の取り方はノーヒントで気付くのは難しいので
web上の攻略情報にお世話になりました。先人たちに感謝。
そして6周目まで通しクリア達成。


慣れると無限に周回できるくらいの難易度ですので、
VCの「まるごと保存」機能を使いつつ私も先人たちに倣って
カンストや256周を目指してみようかと思い、
スコアが500万超えたあたりまではプレイしたのですが、
さすがに気力が尽きてきたので(笑)、ここまでとしておきます。
いいゲームだった。