ベア・ナックルⅡ 死闘への鎮魂歌

メガドラミニで『ベア・ナックルⅡ 死闘への鎮魂歌』をプレイしました。


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https://sega.jp/mdmini/soft/streets-of-rage2.html


93年セガより発売のベルトスクロールアクション
ベアナックルの続編であり、一部ではシリーズ最高傑作と言われてるようです。


一年前に倒したはずのシンジケートのボス『Mr.X』から届いた挑戦状。
復讐に燃えるMr.Xは、既にアダムを捕らえ、彼を人質として
アクセルとブレイズに本拠地まで来るよう要求してきたのだ。
「再会を楽しみにしているよ。もっともそれは
諸君が生きて私のところまで来られればの話だがね……。」

たとえどんな罠があろうとアダムを助ける!
プロレスラーのマックスとアダムの弟サミーを加え、
友情と平和をかけた果てしない死闘が始まった……!


というストーリー。
生きていて地獄から舞い戻ったMr.X!
どう考えても終身刑食らってなければおかしい気がしますが、
まあ前作の設定だと警察も牛耳って街を支配してたくらいなので、
法の裁きを受けさせるところまでは行けなかったのかな。
あるいは脱獄でもしたのか。


ゲーム内容は前作に引き続き、オーソドックスなベルトアクション。
奥行きのあるステージで、出現する敵を殴る蹴る投げるのアクションで蹴散らし、
全滅させると先に進める。進むとまた敵が出現して……の繰り返し。
ステージ最後のボスを倒せばステージクリア。


前作に比べるとキャラが大きくなり、ボム的なスペシャルアタックが廃止されて、
ライフ消費のメガクラッシュ的な必殺技が使えるようになっており、
一般的にイメージされる当時のベルトアクションのイメージに
より近い内容になっている印象です。


どのキャラを使ってもアクションに差があまりなかった前作と違い、
今作の4人のプレイヤーキャラはハッキリと性能が差別化されていて、
キャラによって異なる立ち回りが求められます。

他にもいろいろと改良されており、効果音はビシバシ爽快だし、
掴みから派生する複数種類の投げ技や距離によって多段ヒットする技等、
多彩なアクションがあって使いこなすのが楽しい作り。


体力制と残機制の併用、かつミス時にその場復活なのは前作と同じですが、
今作はコンティニューに回数制限があり、
何も考えないゴリ押しプレイだけではクリアできません。

ただ難易度自体は少し下がっているようで、この手のアクションに慣れた人なら、
ある程度やり込めばエンディングまで辿り着くことはできるかと思います。

全8ステージ。


操作方法は、十字ボタンで上下左右に移動、
Cでジャンプ、Bで攻撃、Aで必殺技、が基本。

各キャラ固有の技が色々ありますが、攻撃連打で連続技、
B+Cで背後攻撃、Bをタメて離すタメ攻撃、
横2回+Bで前進しながらの強力な攻撃、
投げられたら上+Cで着地……など、操作自体は共通している部分が多いです。
あと敵に触れると掴んでそれぞれの技に派生。
ジャンプ中に下+Bで出る攻撃は敵をダウンさせないので着地後に追撃可能。


新キャラのマックスとサミーはどちらも性能にひとクセあり、
マックスは敵を掴んだ状態でジャンプでき、ジャンプからの投げ技があります。
サミーは素早い上に4人の中で唯一ダッシュが可能で、
動き回って敵を翻弄するような立ち回りが可能です。


拾って使用する武器アイテムも健在で、キャラと武器の組み合わせによって
振る速さや判定の強さに違いがあり、特にマックスに刀か鉄パイプを持たせると、
威力の高さに加えて後方にも判定が発生するので非常に強力。


アイテムは他にリンゴを拾うと小回復、肉を拾うと全回復。
ドル袋と金塊は得点。あと1UP。
また、アイテムを取らなくても、エリアが切り替わる時に
体力がわずかに回復するようになっているようです。


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ということで、ここしばらくプレイしていましたが、なるほどこれは楽しい楽しい。
最高傑作と言われるのも納得……と言えるほどのベルトアクション経験もないですが、
堅実に前作より遊びやすく、爽快になっていて、全体的に隙の無い完成度。

敵の体力が表示されるようになってたり、武器を投げる操作が追加されてたり、
上の方に書いた他にも前作から細かく改良されている部分が多く、
敵の種類も前作より多彩になっており、楽しく遊べる良作でした。


ただ一方でやはりノーミスクリアは無理!という感じでもあり。

難易度低めだよとWikipediaとかには書いてあるんですが、
そこはやはり(当時の?)ベルトアクションの文法というか、
特に終盤の敵配置が厳しく、自分のスキルでは
終盤は残機を消費しながら進む感じになってしまいます。


7面後半のエレベーターがどう考えても最難関エリアで、
一度に大量の敵が出現して対処が難しいし、
下手するとその大量の敵に埋もれて自キャラの位置を見失うことも。
投げたと思ったら投げられてたり。

ここノーミスで抜けられる人とかいるんかな……とか思ったりしますが、
難度設定がNORMALなら、まあ上手い人ならいけるかも、
くらいの慈悲はかろうじて感じなくもないかな。

HARD設定でも何回かプレイしましたが、HARDのここはもう
完全に地獄と化していて、無理ゲー感が強いですね……。


そんなわけで、デフォ設定で全キャラでノーコンティニュークリアまでプレイしました。
HARDは一応アクセルでコンティニューしてエンディングまで到達。

パターン作ってノーミスやノーダメでクリア!みたいなプレイは困難で、
その点が自分にはぐぬぬというところなのですが、
NORMALをノーコンクリアなら無理なく可能といった印象。

HARD以上は相当やり込まないと安定ノーコンクリアは厳しいんではないでしょうか。
自分はギブアップ。ベルトアクションの楽しさと難しさを再認識させられる一作でした。


以下、自分なりの攻略を少し書いておきます。NORMAL難度前提。



各キャラの立ち回りですが、アクセルはとにかくグランドアッパーが強いので、
通常攻撃連打からのキャンセルで積極的に使っていくべし。


ブレイズは使いやすいですが決め手に欠ける感じもあり、
一番堅実な立ち回りが求められる印象。


マックスはパワフルなので序盤は楽。
動きの遅さをスライディングでカバーし、ジャンプ中下+Bの肘から
投げ技に繋げてダメージを与えていくのがセオリーでしょうか。
必殺のサンダータックルは、ガード持ち系ボスに当ててガードされると
逆に超多段ヒットして大ダメージを与えることがあるようです。


サミーはWikipediaなどには弱いと書いてありますが私の実感としてはそうでもなく。
スピードを生かして囲まれないように立ち回り、
隙を見てダッシュ攻撃やバック転キックなどの単発高威力の技で飛び込むのが
セオリーかなと思います。あまりコンボで攻めようとしないのがポイント。


シグナル系のザコ(スライディングしてくる敵)は、こちらから近づくと逃げますが、
逆に背中を向けていればまっすぐ近づいてくるので、背後攻撃で簡単に迎撃できます。


3面ボスは、転ばせた後にボスが跳び起きて着地したのを確認したら、
1キャラ分くらい離れた位置から、アクセルの場合はグランドアッパー、
サミーの場合は背後攻撃(バック転キック)で飛び込む。これの繰り返しで完封可能。
ブレイズとマックスの場合は同じタイミングで垂直ジャンプ攻撃すれば
突っ込んできて当たってくれることが多いですが、確実ではないかな。

刀を持ち込めば、距離を取って突っ込んでくるところに刀を合わせてればOK。


4面ボスは、ボスの上下で攻撃を連打してれば当たりに来てくれることがある。
ボスをダウンさせた後、動かずにいれば起き上がり直後に高確率で飛び込んでくるので、
アクセルならグランドアッパー、ブレイズはタメ攻撃の蹴りを合わせれば迎撃でき、
これの繰り返しで勝てます。

高性能の対空攻撃を持たないマックスとサミーはこの方法だと厳しい。
サミーの場合は軸をずらして背後攻撃のバック転キックでクルクル回りつつ
じりじり近付いて当てに行くのが安定度高いように思いました。


5面ボスは、まずボス戦前にボスが画面端に見えるくらいでスクロールを止めて、
出てくるザコを4体倒せば、以降ザコは出ないのでボスと同時に相手せずに済みます。
ボス本体は、やはり刀を持ち込んで斬るのが確実ですが、刀なしで戦う場合は、
ボスのヒップアタックを左右にかわして直後にコンボを入れるのが良さげ。
サミーの場合はヒップアタックの着地際をバック転キックで迎撃。


最終面のステージボス系の色違い敵の再登場は、
3面ボス以外は起き攻めが有効になってるようです。壁際に追い込んでハメよう。


ラスボス前座のシバは……がんばるしかない。残機がないとキツイ。
一応アクセルの場合は、ボスの起き上がり直後に少し離れた位置にいると
4面ボスと同じく飛び込んでくる確率が高いので、グランドアッパーで迎撃可能。


ラスボスは画面の一番上にいると銃撃を食らわない。
掴む場合は上から近づかないと失敗することが多いので、
それ以外ではダッシュ攻撃とかを当てていった方がいいように感じました。


そんなところかな。いいゲームだった。
以上、ベアナックル2についてでした。