Oniken(Switch版)

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『Oniken (オニケン)』をプレイしました。Switch版。


https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000016680


通常価格980円。今ちょうどセール中で380円。7月15日までだそうです。
eastasiasoftから発売の、いわゆるインディーゲーム。
最新のインディーゲーム!……というわけではなく、
2012年に出たPC版が最初らしいので、もう8年前のゲーム。
その後の追加要素なども込みで昨年各種プラットフォームに移植され、
ストーリーの日本語訳も入ったSwitch版がこうして私の手元で遊べるようになりました。


WikipediaによるとブラジルのJoymasherというデベロッパーの作品で、
個人ではなくスタジオ?なのかな。
移殖に際してはまた別のところが噛んでいるらしいですが、その辺は後述。


ちなみに、少し前に話題になっていた魂斗羅風の『Blazing Chrome』が
Joymasherさんの最新作らしく、そちらもそのうちプレイしたいですね。


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西暦20XX年。大規模な戦争で荒廃した世界。
強大な軍事力により歯向かうもの全てを殲滅して世界の覇権を握った軍事組織オニケン。
小規模なレジスタンス組織がオニケンへの抵抗を続けていたが、戦況は悪化していた。
そんな時、伝説と思われていた最強の傭兵『ザク』がレジスタンス軍を訪れ、
オニケンとの戦いに加わった。その思惑は? 彼はいったい何者なのか?
激しい戦いの中で、世界の運命は変わっていく……!
というストーリー。


ゲーム内容は基本的に全6面の2Dアクションで、
ビジュアルもゲーム性もかなりファミコンを意識した作りになっています。
操作はスティックか方向ボタンで移動としゃがみ、
ボタンで剣攻撃とジャンプとバーサーク発動。
上+攻撃でサブウエポンの手榴弾を投げる。


剣アイテムを取ると剣ゲージが上がり、ゲージがあるうちは攻撃の射程がアップ。
剣ゲージはダメージを受けると減ります。
榴弾は投げると所持数が減り、アイテムで補充。

バーサークは、剣ゲージのある状態で発動ボタンを押すと
剣ゲージを消費しつつごく短時間だけ無敵+攻撃力アップというシステム。
強力ですがゴリ押し用の意味合いが大きいかな。自分は使いませんでした。


設定でジャンプと攻撃をAとXでやるかBとYでやるかの2タイプの操作を選べます。
細かいキーコンフィグはないものの、これで十分といった感じ。


残機+ライフ制でコンティニューするとステージの頭から。
基本的にレトロゲーム然とした作りですが、
メインメニューでステージセレクトして
到達したステージから始められるあたりは親切。

全クリすると被ダメが大きく強制通しプレイのハードコアモードが解禁。
おまけの追加ステージとボスラッシュモードも。

ステージの前後には忍者龍剣伝風のストーリーデモ。
孤高の戦士ザクが巨悪オニケンと壮絶な死闘を演じつつ、
その過去と目的が明かされていく……!
と、だいたいそんな感じのゲームです。


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というわけで一通りプレイしました。
結論を先に言うと、レトロ風アクションとしてなかなかよくできていて、
大変楽しめるゲームでした。いやはや。


予備動作をほとんどせずに高速の弾を撃ってくるような敵が多くて
最初は食らいまくるので、その辺がモダン視点だとどうかという気はするかな。

しかし、各敵の挙動や配置を把握すれば
どの場面もしっかり安定した攻略パターンが作れるようになっているし、
通常モードなら被ダメ量も控えめである程度のゴリ押しが効くので、
レトロ風アクションの匙加減としては適切な気がしました。


主人公の動作は機敏ですが、ザコは硬めのやつも多く、
それほどテンポ重視の作りではない印象かな。
ザコ一体一体を立ち止まって丁寧に処理していく構成。


冷静に見るとそれほどリッチな作りではないというか、
ザコの種類があまり多くなく、ステージギミックやボスの攻撃も
派手さは控えめなんですが、その辺も含めてのファミコン風と感じました。

その上でステージごとにちゃんと変化をつけてあって、
決して冗長にはなっていないし、ボス戦も多めで楽しめました。


ストーリー方面では、とにかくド直球「孤高の戦士」な主人公ザクのカッコよさと、
ステージ前後のデモだけでしっかり熱いストーリーを展開してくれるのが良い。
ボス戦前にゲームを止める会話デモとかを入れないのも、分かってるなと。
音楽は終始テンション低めな印象ですが、終盤は静かな熱さがあり、これはこれで。


ということで面白いゲームですが、移殖の問題なのか何なのか、
バグっぽさを感じる部分がちらほらあるのは少し気になりました。


ストーリーデモの字幕は、翻訳の質は問題ないんですが、
一瞬だけ前のデモの文章が表示されたりします。

4面冒頭など、演出上本来は無音なのが正しいような場面でも、
ミスからの再開時には音楽が鳴りっぱなしだったり。

ハードコアモードのスコアがクリアしてもやたら低いのですが、
検証したところこれもどうやらバグっぽいです。
クリア直前にポーズ画面に表示されるスコアと
クリア後に表示されるスコアが食い違ってる。


元々家庭用移殖に対応してないゲームエンジン(CF2.5)で
開発されたものを、ゲームの開発者ではなく、
そのエンジンの方の会社(Cliclteam)が移殖作業を行ったそうですので、
その辺のあれこれで細かいバグが残ったままになってるのかな?


ともあれ、ゲームとしては大変楽しませていただきました。
いいゲームだった。


以下攻略に関して少し。


ジャンプの着地で攻撃がキャンセルされてしまう仕様ですが、
それを逆に利用して、着地間際に斬って着地キャンセルから素早くもう一度斬る、
というテクニックが使えます。4面最初の中ボスラッシュなどで利用価値が高い。
ブーメラン手裏剣を投げるザコ忍者も、
手裏剣を飛び越えつつこれで2連斬りするとスムーズに処理できます。


2面ボスの砲台は、開始したら一番下の弱点を速攻で破壊して右端に移動すれば、
残る弱点からの弾を片側で処理できるので楽です。
下から電撃が上がってくる攻撃が始まると弾は消えるので落ち着いて。


4面の木に巻きついてる蛇型ボスは、
左の下から2段目の枝を拠点にすれば、落ちても下の枝で助かる可能性が高く、
上から炎も降ってきません。あとは炎が止んだら斬りにいってさっさと倒しましょう。


5面ボスのハッカンは、
こちらの攻撃に反応してボスがジャンプするのを利用してパターンを作りましょう。
ボスの剣にはしゃがんでいれば当たらず、本体の接触ダメが小さいので、
画面端でしゃがんだまま切りまくっていればだいたい勝てます。
ただ画面端で食らったら何故かしゃがみ攻撃が出せなくなって
死にそうになるというバグっぽいトラブルに2回ほど遭遇したので油断は禁物。


ラスボス前座のドゥーザー。第2形態のパンチ飛ばしの順番は完全固定。
上下上上下下上、地面パンチ×3、下下。これを憶えて目の前で避けつつ斬ります。
最初に上が来ることさえ憶えていれば、交互に1回ずつ→2回ずつと憶えやすい。


ラスボスの最後は、レーザーを避けつつジャンプ斬り。
ボスが弾を撃っているときは、懐に潜って左を向いてしゃがんでいれば
飛んでくる誘導ミサイルも迎撃しやすいです。


サブキャラのジェニーを操作するMISSION7(クリア後のおまけステージ)は、
魂斗羅っぽい自キャラ性能でロックマンっぽいステージを攻略。
ブーンブロックは赤い光が3回点滅するくらいのタイミングで跳べば安定して渡れます。


そんなところかな。
ハードコアモードのノーミスクリアまで達成しました。
上に書いたようにスコアがバグっちゃうのが惜しいなあ。
……と思うんですが、どうやらラスボスのミサイルを壊すと
10点ずつスコアが入るみたいなので、ボスを倒さずに粘れば延々と稼げる?
なのでどっちみちスコアアタック向きではないかもしれません。


しっかりパターン作って攻略できる良作でした。
以上、Onikenについてでした。