美女と野獣 / パーマン / おにゃんこTOWN

積みゲーを!崩す!
3分ゲー制作もひと段落したので、制作は少し休んで
積みゲー崩し期間に突入してます。
最近プレイした3本の感想をまとめて書いておきます。


美女と野獣SFC


スーパーファミコンの『美女と野獣』。94年発売。
SFCのディズニーゲーといえばだいたいカプコンから出てるんですが、
これはハドソンからの発売。さらに開発は海外の会社、らしいです。


ステージクリア型の2Dアクション。
十字キーで移動としゃがみ。Yでパンチ攻撃、Bでジャンプ。
Yで持ち上げて投げることのできるブロックもあります。
上か下を押し続けるとその方向に少し視界を動かして見渡し。
また、場所によっては一部の壁やハシゴを登れたりもします。
ジャンプ中に十字キー下を押すと踏みつけ。
高所から踏みつけ動作で着地するとズシーンと地響きが鳴って、
場所によっては隠しアイテムが出現したりします。
別に地響きを鳴らさなくても、ジャンプ中に十字キー下を押してさえいれば
敵は踏める、ということが最初分からなかったので、
これからプレイされる方はご留意を。
あと特徴的なアクションとして「吠える」があります。
AかXボタン長押しでタメて、離すと吠える。
用途は主にギミックの起動。あと一部の敵の動きを止めたりも。


ライフ・残機併用制で、コンティニューにも回数制限あり。
画面左上でケースに入ったバラの花びらがだんだん散っていきますが、
これが制限時間になってます。最初は時間がタイトな面もありますが、
残り時間補充のアイテム(赤い花びら)がけっこう多めに配置されてます。
全4ステージ……とカウントしていいのかな。
各ステージがいくつかの小ステージに分かれてて、体感ではそこそこの長さ。


で、感想ですが……。
ネット上ではムズいムズいと言われてるのを目にしますが、
そこまで難しくはないんじゃないかな。それを言うなら
ミッキーのマジカルアドベンチャーだってけっこう難しかったし。
ただ不親切さというか、とっつきの悪さでは圧倒的!な感じはします。


唐突に、あるいは高速で突っ込んでくる敵が(特に序盤に)多く、
操作性もなんというか、悪いというほどでもないんですが、
慣性強めでとっさの方向転換ができない上、
足場の端に来るとよろめくモーションが入ったりしてモタつきがちなのが
上記の敵の動きと噛み合ってない気がしますね。


2面の森ステージでは水に落ちたら即死ですが、
縦にもスクロールするステージのため、ステージの構造を
把握せずに木から飛び降りたりすると、高確率で落ちて死にます。
そうでなくても着地点に敵がいる場面が多くて、なかなか辛い。


登れる壁と登れない壁、動く足場とそうでない足場が
パッと見で見分けにくいのも地味にしんどい。
クソゲーというほどでもないですが、全体的に
ストレス多めの作りだと言えるんではないでしょうか。


ゲーム全体の雰囲気とかはなかなか。
原作見てないので原作と比べてどうかってことは言えませんが、
ダークかつファンタジックな感じがよく出ている、と思います。


少し攻略も書いておくと、
まず2面クリア後に挟まれるミニゲーム的ステージ。
美女と野獣のほのぼのキャッチボール……なのですが何回かミスると
問答無用でゲームオーバーになるので気が抜けません。
コツとしては、ちゃんと手の部分でキャッチすること。
Yを押すとパンチの代わりに自キャラが手を伸ばすので、
ちゃんとその手が雪玉に当たるように間合いを調整しましょう。
慣れれば難しくありません。


あと難しいのは3面ボス。
こいつは、火弾が自キャラ狙いなこと以外、
動きは完全に固定なのでよく見ましょう。
最初にボスが動き出して画面左に消えたら、以降は
左の最上段→右の上から2段目→左3段目→右最上段
→左2段目→右3段目→左最上段(最初に戻る)
というふうにジグザグに出てきます。


そのくらいかな。難易度HARDでノーミスクリアできました。


パーマン(FC)


続いてファミコンパーマン。90年アイレムより発売。
意外にもパーマンビデオゲームってファミコンの2作しかなく、
これとその続編しか作られてない……らしいです。
ネットで調べた限りでは。


ゲームは2Dアクションですが、ラスボス以外のボス戦が
すごろくのミニゲームになっているほか、ステージ道中にも
まちがい探しとモグラ叩きがあり、一方で2Dアクションシーンは
短めの面が多く、全体的にミニゲームの比重が大きい作りに感じました。


操作は十字キーで移動としゃがみ、
Aでジャンプ、Bで攻撃のオーソドックスなもの。
攻撃は初期状態では射程の短いパンチですが、
アイテムでパワーアップすると飛び道具になります。
ほかに踏みつけでも敵を倒せます。
Aを押しながら踏むと高く跳ねるという定番の仕様も搭載。
一方で、空を飛ぶアクションがないのは
パーマンのゲームとして少し物足りないかな。
一応ラスボス戦前のデモでちょっとだけ飛びますが。
基本的にパーマン1号が主役ですが、3面と5面では
ブービーことパーマン2号も選択できます。
ブービーは1号よりジャンプ力が高い上位互換性能なので、
3面と5面では迷わずブービーを使いましょう。


残機とライフの併用制ですが、残機は増えやすい上に
ゲームオーバーになってもタイトル画面から
コンティニューできるのが優しい。
反面、ミス時にはどこで死んでもステージの最初まで戻されるので、
ステージが短いとはいえ、若干の面倒臭さもあるかも。
全6ステージで、6面クリア後に改めてラスボスの魔土博士
(ゲーム中表記は『マッドはかせ』)と対決する構成です。


感想ですが、2Dアクション部分は特に言うこともなく。
難易度は高くはないですが、3面以降はそれなりの歯応え。
若干背景が見づらいというか、分かりにくいところはあるかも。
あと6面の挟まれると即死の動くブロックが
当たり判定が微妙で慣れないうちは変な死に方しがちとか。
それ以外は割と堅実な作りで楽しめます。


やはりこのゲームは、ボス戦がすごろくになってるのが、
人によって評価の分かれるところかなーと思います。
すごろくはまあ楽しいんですが、やはり運要素が強いので、
負けるとステージの最初に戻されるのもあって
ちょっと理不尽感はありますね。
一応完全な運ゲーというわけではなく、
バッジを使って仲間を呼ぶマスでの状況に応じた仲間の選択や、
分岐でどちらに行くかを状況を見て決めたりなど、
盤面やマスの効果の把握により勝率を上げることが
ちゃんとできるようになってはいるんですが、
それでも出目が悪ければ負ける時は負けるので……。


ラスボスの魔土博士をはじめ、原作のキャラが多く出てくるのは、
キャラゲーとして申し分のないところ。
千面相がただの敵じゃなくて、ミニゲームふっかけてきて
クリアするとアイテムくれるキャラなあたりは、
なかなかそれらしくて良いのではないでしょうか。


アクションゲームとしてそれほど難しいところはないですが、
一応ラスボスだけ攻略を書いておきます。
基本的に右の足場の上で戦い、ボスを殴ると吹っ飛んで
一往復して戻ってくるのでしゃがんで待機。この繰り返しで勝てます。
2回くらい殴ると、ボスが吹っ飛び後に再び動き出した後、
ちょうどいい位置で停止するようになるので戦いやすいはず。


他のボス戦はすごろくですが、バッジで呼ぶ各仲間の効果は
ボスごとに固定なので、ステージ内でしっかりバッジを回収しておき、
状況に応じて効果的な仲間を選択しましょう。
出目が悪くて出遅れたりしたら、追い越すよりも
ボスのライフを削り切って倒すことを考えた方がいいと思います。
各仲間の効果はWikipediaに詳しい。→ wikipedia:パーマン (ゲーム)


というわけでノーミスクリア達成。いいゲームでした。


■おにゃんこTOWN(FC)


おにゃんこTOWN。85年ポニー(ポニーキャニオン)から発売。
これ、マンホールの蓋を開けて敵を落とし、蓋を閉めて倒す、という
平安京エイリアン系の亜種みたいな内容らしいと聞いてたので、
もう少し早くやっとくべきだったなーと思いつつ最近買ったんですが、
実際プレイしてみたら平安京というよりパックマン色の方が強いゲームでした。


内容はメルヘン的な世界観で展開される見下ろし視点のアクションで、
自キャラの母猫ミルキーを操作し、約3×3画面分のマップの
どこかにいる息子のマイケルを見つけて、
マップ中央の自宅まで連れ帰ると1面クリア。
8面まで面構成が変わり、以降はループゲーム……だそうです。
私は8面クリアできてないのでWikipedia調べですが……。


操作は十字キーで4方向に移動。
十字キーを離しても止まらないパックマン的仕様ですが、
壁の方にキーを入れると自キャラが壁の方に進もうとして、
結果的にその場に止まることができるのがパックマンと異なる点。
Aでジャンプ。敵のほかに1キャラぶんの幅の壁も飛び越せるので、
回避手段として使い勝手がよく、追ってくる敵を撒くのに大活躍します。
Bで前方にあるマンホールの蓋を開けるor閉める。
画面内の前方正面にあれば、たとえ距離が離れていても開閉できます。
さながら念動力のようですが、壁越しには使えないようです。


で、このマンホール開閉とジャンプで、追ってくる犬(敵)から逃げつつ、
広いマップのどこかにいる息子に触れると、息子は自キャラに
ついてくるようになり、その状態で自宅に帰還すれば面クリアです。
ただし、息子を連れている状態では自キャラの移動速度が低下し、
さらにジャンプもできなくなるというのが難しいところ。


マンホールは前述の通り敵を落として蓋を閉めて敵を倒すんですが、
このとき複数匹同時に穴に落として閉めると高得点という
定番のスコア稼ぎ要素もしっかり搭載。
一方で自分も開いてるマンホールに落ちるとミスになります。
ちなみに敵は倒しても補充されるみたいです。
あくまで「逃げる」方がメインのゲームってことですね。


アイテムはスコアアップと「魚」があり、魚を取ると
一定時間犬に対して無敵化。この状態で犬に触れると気絶させられます。
ただし犬以外の車や穴に対しては無敵は無効な上、魚取得時は
「さかな屋のオッサン」が出現して追いかけてきます。
このオッサンは無敵が無効なのはもちろん、開いてるマンホールも
勝手に閉じて(or跳び越えて)追いかけてくるので厄介です。
また、ステージ開始から時間が経っても永パ防止キャラとして
このオッサンが登場します。


システムは以上。感想としましては……
ネット上ではクソゲーと断じている文章を多く見かけますが、
別に悪いゲームじゃなくね? というのがまず思うところですかね。


基本的に自分だけジャンプができるので、
ギリギリまで追い詰められても地形や敵の挙動を利用して
うまくジャンプすれば逃げられたりするのがスリルがあって楽しいし、
離れたところからマンホールの開閉ができるシステムも個性的。
「マンホールの真上でB押して通過と同時に蓋を開ける」とか
「曲がり角で十字キーを押すタイミングを調整して高速コーナリング
みたいな細かいテクニックもプレイするうちに見えてくるし、
アクションゲームとしての面白さはちゃんと持ってると思います。
毎ステージ同じことの繰り返しとよく言われてるのはまあそうなんですが、
だからと言ってつまらないってことはないし、
パックマンエレベーターアクションだってそうだったでしょ?
簡単にクソゲーと切り捨てられるようなゲームでは決してない。


……と、擁護をしたところで何なのですが、
このゲーム、マップが広いのに救出対象の息子の居場所が
ランダムっぽいので、かなーり運ゲーになっちゃってるのは残念。
家から近い場所にいてくれればすぐクリアできるんですが、
遠くにいて運悪くなかなか見つからない場合、
高次面ではそれだけでクリア困難になります。
息子捕獲後はジャンプ不可&移動速度低下ってのも
それに拍車をかけてる感じで、
正直どっちかだけでよかったのでは……という気持ちに。


BGMが不快と言われてるのも、私はそこまで
気にはならなかったですが、まあ分かる……かな。
敵が多くなると処理落ち・ちらつきも多くて、
こう、いろいろ惜しいゲームだったと思います。
見るべき点もちゃんとあるゲームなので、
こういうゲームこそ今リメイクしてほしいなあ、とかちょっと思います。


一周クリアしようと頑張ったんですが、8面到達が限界でしたね。
7面以降が無慈悲な難易度。ここまでにしておきます。

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最後にちょっと余談ですが、積みゲー崩しの効率化のために
携帯型のファミコン互換機を買ってプレイしてます。
互換機系は初めて買ったんですが、発色が悪かったり
動作しないタイトルもあるなど、やはりそれなりな感じ。
ですが、TVの前に座らなくても手軽にファミコンができるのは大きいので、
普通に動作するものをプレイする分には悪くないと思いました。


(FC用互換機) 8ビットポケット【8BIT POCKET】

(FC用互換機) 8ビットポケット【8BIT POCKET】


↑私が買ったのは『8ビットポケット』というやつです。
こういう商品は怪しい業者から怪しいものが
売られてることもあるようですので、よく確認して買いましょう。
以上、積みゲー崩し記事でした。