Psi Knuckle裏話など

Psi KnuckleをVectorとふりーむに登録完了。
夢現にもさっき登録申請しました。


Vector
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se512699.html


ふりーむ
http://www.freem.ne.jp/win/game/11373


ふりーむや夢現には日本語表記の「サイナックル」で登録しようか
迷ったんですが、今回は思いのほか海外から反応いただいたので
このままアルファベット表記で通そう、ってことで
"Psi Knuckle"で登録しました。


いつもはVectorに登録したら自サイトのダウンロードも
Vectorへのリンクに差し替えるんですが、今回はもうしばらく
このまま置いておきます。日本語のサイトに飛ぶよりも、
直接落とせた方が海外勢にも分かりやすいでしょうからね。


さて、制作後記……という感じでもないのですが、
以下、制作初期に書いたアイデアメモを見返しながら、
Psi Knuckle制作の経緯などを書き残しておきます。




「飛んでくる弾を殴って無敵ダッシュやテレポートを発動、
敵に接近してぶん殴る!っていうのが最初のコンセプトだった」
ってちょっと前の記事にに書いたんですが、
よくよく考えたら違った……。いや違ったというか、
結果的にはそういうコンセプトになったんですが、
本当に最初の最初に思いついたのは、
「敵を殴ってすり抜けるゲームを作ろう」でした。


昔の2Dアクションで、敵に攻撃を当てると
敵の当たり判定が一瞬消えるゲームってありますよね。
そういうゲームでは、
『突っ込んできた敵に攻撃を当てて判定が消えてるうちにすり抜ける』
っていうテクニックが使えることがあります。
ファミコンバットマンとか。悪魔城ドラキュラXXとか。


当時のゲームのこういう仕様って、
たぶん当たり判定処理の都合だったんだと思うんですが、
その仕様の穴を突いたすり抜けテクニックが使えるのが
面白いなと思ってたのですよ。
で、これを単なる『仕様』ではなく、
明確な『ゲームシステム』に落とし込んだら面白いんじゃね?
というのが最初のアイデアでした。
つまり、敵を殴ってすり抜けるゲーム。


どうせすり抜けるなら、敵の判定を消すよりも
自分が無敵になる方が応用がきいて面白いだろ、と考えて、
敵を殴って無敵ダッシュですり抜ける
「トランス」と「トランスダッシュ」のアイデアができました。


飛んでくる敵弾を殴れるようにすれば、後続の弾を全部すり抜けて
敵本体をカウンターで殴りにいくカッコいいプレイができるぞ
……とまで考えて、これ「Shinobi 3D」っぽいな、と思いました。
Shinobi 3Dは、飛んでくる敵弾を食らう直前で防御し、
そこから高威力のカウンター斬りを決めるゲームでした。
敵弾を相殺してそこからカウンター、っていう構図が似てます。


Shinobi 3Dのカウンター斬りは横にしか出せませんでしたが、
カウンターが楽しいゲームにするなら上下の敵も殴りにいける
ようなシステムが欲しいなーどうするかなーと少し考えて、
「いっそのこと敵のそばまでワープできればいいんじゃね?」
と思いつき、「サイ・テレポート」のアイデアができました。


そんなわけで、最初に書いた
「飛んでくる弾を殴って無敵ダッシュやテレポートを発動、
敵に接近してぶん殴る!」
っていうこのゲームの基本がここに完成。


自キャラの攻撃をリーチの短いパンチにする、
というのは早い段階で決めてたので、
「殴りゲーといえばソルブレインだろ!」ということで
ファミコン特救指令ソルブレインとその海外版Shatterhandの
オマージュゲーにすることにしたのでした。


ソルブレインはこのブログでは言及したことがなかったですが、
マジでいいゲームなんですよ。ナツメの名作。
ビシバシ敵を殴り倒しながら進んでいくのが実に気持ちいい。
上に書きそびれましたが、敵弾を殴れるようにする、
と考えた時にはすでに頭の中にはソルブレインがありました。


今作はソルブレイン以外にも、
ナツメのゲームをリスペクトしたところが多くて、
倒すと火柱が出るファイアマンは
忍者龍剣伝GBの炎上するザコが元ネタだったり、
5面ボスの忍者はニンジャウォーリアーズアゲインの
5ボス「十兵衛」を意識したデザインだったりします。
あとBGMも、当時のナツメっぽいベタベタなアクションゲーム音楽っぽく
したつもりなんですが、どうでしたでしょうか。


……で、まあゲームシステムやら方向性やらが決まったら
あとは作るだけ、ということで途中で何度か中断をはさみつつ
2年くらいかけて作ったわけです。
作ってるときはいろいろありましたが、
ちゃんと完成してよかったよかった。


今回も多くのゲームに影響を受けた作りでした。
上にいくつか元ネタとなったゲームタイトルを挙げましたが、
どれもいいゲームなので、未プレイの方は
機会があれば実際にプレイしてみてほしいなと思います。


以上、制作裏話でした。
次回作のこともぼちぼち考えてますが、その話はまたの機会に。